楔形文字がむすぶ古代オリエント都市の旅 (NHKシリーズ NHKカルチャーラジオ・歴史再発見)

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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784149107066

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  • 古代四大河川文明のひとつメソポタミア文化は、ヨーロッパとアジアの相互に開かれているうえ、イスラーム文化圏であることも動静が細かい。
     本書は紀元4000年というから、今から6000年前から2000年前ほどまでのオリエント社会を記録文化のうえから俯瞰しているように思える。思えるというのもおかしいが、地図を用意しペーパーにチャート図を描いて読まないと、という感じ。
     地図とペーパーというよりも高校時代の世界史の知識が十分でないと、いささか難解。
     アッカド語がオリエント社会の国際語という指摘は、なにかしら読書をワクワクさせる。最後に神聖文字がとりあげられ、「文字には過去の英知が宿っている」。その世界を理解し、そこへの到達点が、本書の意図ということかも知れない。

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著者プロフィール

小林登志子
1949年、千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業、同大学大学院修士課程修了。古代オリエント博物館非常勤研究員、立正大学文学部講師等をへて、現在、中近東文化センター評議員。日本オリエント学会奨励賞受賞。専攻・シュメル学。
主著『シュメル―人類最古の文明』(中公新書、2005)、『シュメル神話の世界』(共著、中公新書、2008)、『文明の誕生』(中公新書、2015)、『人物世界史4 東洋編』(共著、山川出版社、1995)、『古代メソポタミアの神々』(共著、集英社、2000)、『5000年前の日常―シュメル人たちの物語』(新潮選書、2007)、『楔形文字がむすぶ古代オリエント都市の旅』(日本放送出版協会、2009)ほか

「2022年 『古代オリエント全史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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