ニコラス街の鍵 (Hayakawa pocket mystery books)
- 早川書房 (1984年2月1日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150003135
感想・レビュー・書評
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自由気ままな芸術家ケイトが地下室で殺された。
隣家アイレス一家。彼らはケイトの登場で、それぞれ問題を抱えていたのだ。家族の平和の為、誰かが彼女を殺した…
章ごとに家族の視点を変え、アイレス家のいざこざを浮き彫りにしていく。
心理的な描写の緻密さがこの作品の魅力だと思うのだが、視点を変えることが大きく役立っている。デメリットもある。同じことの繰り返しを見せられるほど展開が薄い。非常に読み進めにくい素直な感想。
トリックやプロット、フーダニットも期待しないでいただきたい。
ただ、家庭崩壊へ徐々に向かっていくその終焉を見届けることで、絶望以外のものがあるのは確かだ。
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