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- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150004279
感想・レビュー・書評
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面白かったけど評価は控えたい。
伏線が気になるので再読したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロスマクドナルドのリューアーチャーものだが、残念ながらやや凡作か。訳が古臭い感じがするのと、作風が確立されつつある過渡期の作品だからか、どうもストーリーに集中できなかった。話の筋も現実感が薄く、あまり納得できなかった。
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2016/08/05読了
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リュウ・アーチャーシリーズ長編第7作。
チャンドラーに倣った模索期を経て、独自のスタイルを本作の完成と共に築き上げたといっていい。円熟期に繫がる傑作ギャルトン事件は、すぐ後だ。
フロイト心理学の影響下で、悲劇的な人間の業の末路を、暗喩を多用した見事な文体で描き出し、アーチャー自らが過去の罪を自戒するラストに至っては、ハードボイルドの枠に捉われない文学的香気を感じさせる。マクドナルドは、この時点でアーチャー自身を過去と訣別させたのだろう。同時に、それは新たなヒーロー像の模索を意味する。
透明な存在へと変わりゆくアーチャーの後ろ姿が哀しい。
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