あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) (ハヤカワ・ミステリ 1783)

  • 早川書房
3.34
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本棚登録 : 359
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150017835

感想・レビュー・書評

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  • 再読。女性警官を主人公にした連作短編集。女性から見ると警察官のリアルなハードボイルドな感覚が際立つ。

  • まぁまぁ飽きずに読めましたねぇ…コレ、僕はミステリ作品だと思って購入したんですけれども、実際読んでみると違って、著者が元警察官だけあって、警察の内部事情やら、犯人に発砲する時の心理? だったり、犯行現場を見た時の気持ちだったりが描かれていて、意外とリアリズムのある小説なのでした…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんだか物凄い歳月を経て書かれた作品みたいで、しかも結構売れた作品なのかな? そんなことがあらすじに書かれていましたけれどもねぇ…まあ、女性が書くからこそのリアル! みたいなのを感じましたよねぇ…ちょっと目をそらしたくなるような犯行シーンだとかも綿密に描写されていましたね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    そんなわけで割と楽しめたのですけれども、情景描写がやや冗長なような…気がしなくもないですかねぇ。いや、綿密なのは良いことですが…。

    いわゆるポケミスって初めて読みましたけれども、なかなかイイですね! 日本のミステリよかレベルが高い! なんてなことを発作的に思ってしまいました。

    今後もブッ〇オフだとかで見つけたらちょくちょく買って行こうかと…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • テレビで紹介されたのをきっかけに読んでみたが、期待していたより面白くなかった。 ストーリーに引っ張られる物がなく、自分には合わなかった。

  • ルイジアナ州のバトンルージュ市警に務める五人の女性警官一人ずつにスポットをあて、彼女たちの日常生活を浮き彫りにしていく短篇。
    犯行現場に残された暴力の影や被害者の無念に直面するという非常に困難な仕事に立ち向かっている女性警官たちが何を見て、聞いて、何に触れて、どんな匂いを嗅いで、どんな思いを味わっているのかが巧みに語られ、彼女たちと一緒になって苦悩し涙し、一気に読み切ってしまった。
    警察官の仕事は実に過酷だと痛感した。

  • 女性制服警官が主人公の短編集。舞台は米国、ルイジアナ州バトンルージュ市警。5つの短編はそれぞれ5人の女性の物語になっている。

     リアリズムを味わい、且つ、人生の諸相に想いを馳せる、そういう作品だとおもう。

     事件現場のひりひりするような緊迫感。匂いと触感まで伝える生々しいリアリズム。そして現場に踏み込んだ彼女達の慄き。 臨場感が際立っている。
     さらに、繊細で、心の傷を抱え、自分の生き方に確信を持てずにいる女性警官達の人物造型も巧み。彼女達の心の揺れや葛藤を描いて説得力に溢れる。
     人間の心の弱さ、生きることの不確かさ、とでも言うべきペシミズムが全篇に色濃く滲み、文学の趣を感じさせる。

     ミステリーとされる本作だが、現代文学の域にクロスオーバーしている。

  • しんどかった。本の中の、残酷で生々しい描写は勿論なのだが、そういう現場に立ち会った主人公の女性警官の心の動きやダメージ、不安、怒りがリアルに伝わってくるので。最後から2話目の「生きている死者」で、耐えられなくなって読むの止めようかと思ったけど、最後の「わたしがいた場所」で救われた気持ちになった。読み通せてよかった。この前読んだ「平成大家族」と比べると、この本の中の女性たちは本当に生きている。辛いこともすべて含めて。

  •  アメリカ南部の地方警察を舞台にした、女性警察官が主人公の連作短編小説。登場人物の境遇も、心境も、その変化もじつにリアルで(著者はじっさいに警察官だった過去がある)、ぐいぐいと引き込まれていく。事件が起こることも起こらないことも、主人公を好きになることも嫌いになることもあるが、いずれにしろ力強い描写で飽きさせない。
     タイトルは「ミランダ警告」からとられている。よく刑事物のドラマとかでもでてくる、逮捕のときの決まり文句。「あなたには黙秘権がある。供述は、法廷であなたに不利な証拠として用いられる事がある……」というアレ。無慈悲で強引で……というイメージの強い警察官の心中で、どんな感情がせめぎ合っているのか。読んだ後に余韻の残る、いいタイトルだと思う。
     なにか大きなミステリーがあるわけではないが、胸にじわじわとせまってくるような、とても印象深い作品。

  • 借。女性警察官の短編集。最初はふ~ンと思いながら読んでたんだけど、だんだんとはまってきて最後はガッツンと。感情や描写が瑞々しく、特に一番最後の短編でぐぐっときました。翻訳本では女性警察官がたくさん出てくるから、彼女たちがどういうことを考えているのかって参考にもなりそう。彼女の本は探してみたけど翻訳されてないみたい。残念。

  • 今月の11冊目。今年の98冊目。

    うーん、これはミステリなのかな?なんだか広義のミステリにも入らないような・・・。けどアメリカ探偵作家クラブ賞受賞してるし・・・。しかも、2007年のこのミス海外編第1位。うーん。まあ、話としては全てが重いですね。ハッピーな話は一つもありません。だから、読むときは結構注意した方がいいかもね。個人的には、まぁまぁ好きな方だけど、やはりこれをミステリと呼ぶにはどうかな?と思いますね。

  • 何年かぶりに洋物のミステリを読みました。
    感想は微妙。
    結局、テーマは何であれアメリカとかの文化が
    駄目なのかもしれない。
    銃や暴力やその他のもろもろのもの。
    警察小説としても日本のものとはちょっと違う。

    このミスにランキングされてたので勢いで読んでみました。

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