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- Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150102067
感想・レビュー・書評
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この叛乱物語が書きたくてこのシリーズを書き出した
表紙 6点加藤 直之
展開 5点1975年著作
文章 5点
内容 560点
合計 576点詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1970年代の出版。当時はあまり興味をそそられなかったが、最近過去のスペースオペラが無性に読みたくなり(というか加藤直之さんのカバーと挿絵が魅力的で)、古本屋さんで少しずつ集めて読み始めた。このシリーズは、銀河の縁まで植民して広がった人類世界が舞台。主人公のジョン・グライムズが監察宇宙軍を卒業して宇宙艦に少尉として任官したところから始まる。宇宙軍とはいえ、決して一枚岩の組織ではなく、様々な人間とチームを組んで任務を果たさなければならない。失われた植民地の調査中に遭遇する事件や失敗に主人公がどのように立ち向かっていくかが、ユーモアを交えながら描かれる。よくも悪くも70年代の大人向け娯楽映画のスタイルに近い。今から考えると女性の描かれ方なんか?って感じだし(昔の映画007シリーズに近い感じ)でも、舞台は宇宙なのだが、なぜか海の香りがするのが心地良い。作者が元船乗りで、船乗りの世界観や経験が反映されているからだろうか。今回は、順調に小型宇宙艦の艦長まで出世した(というかやっかい払い)グライムズが叛乱にまきこまれて軍を離れる転機となったエピソード。「戦艦バウンティ号の叛乱」の引用が良く出てくるので、知っているとさらに楽しい。
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