- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150107253
感想・レビュー・書評
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生理的に私には受け付けないが名作であろう
表紙 4点川原 由美子
展開 4点1981年著作
文章 7点
内容 660点
合計 675点詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロボットにも魂はあるか。そんな深淵なテーマにまで踏み込んだ、美しい純愛小説。
この本を読んで感情を動かされない人とは多分、親しくはなれないと思う。それ程感動した。
惜しむらくは、新版の表紙が今風に変わってしまったこと!
あの表紙だけはちょっと苦手だ。お願いだから以前の表紙に、またはハヤカワっぽい表紙に戻して下さい!
(確かに最近の本はイラストレーターによって売上が大きく変わるけれど…中身とイメージが違うの…) -
新版も出ていますが、持っているのはこっちなので。ボーカロイドのCDを数枚登録したので、その勢いで。
初めて読んだのは小5のときだったか中1だったか、従兄の本棚にあったのですが、「歌うロボット(美青年)と、人間の少女の恋物語」に、ずっぷりとはまりまくりました。
(前後して「火の鳥」の宇宙編、ロビタ誕生にいたるまでを読んだのも影響が大きかったと推察されます)
……それと、十代前半という厨二まっさかりの時期、母親に支配されて自由のないヒロインに、自分を投影していたのもハマった理由のひとつだと推察されます。ええ、ええ、痛い子でしたよ! でも誰しもそんな記憶の二つや三つあるはずです!
ストーリー終盤に出てくる「交霊会」なるものはなんだろう、と調べて、やっぱり本棚にあった「ムー」に手を出し、コッティングリーの妖精事件からコナン・ドイルの存在を知ったのも、また懐かしい話。
そして、あんまり好きすぎるので続編は未だに未読。いや、一応買ってはあるんですが…… -
図書館で借りて読了。
近未来を舞台に、思考を放棄し母に依存していた少女がアンドロイドに恋をする。
初めは主人公のジェーンの独特の語り口に馴染めなかったのだけれど、徐々にその繊細でジェーン自体でしかありえない文章に呑み込まれた。
特に、アンドロイドであるシルヴァーと二人で賃貸アパートで暮らすところ、美しい部屋の描写はジェーンの喜びが溢れていて胸に詰まる。
読みながら、何となくオスカー・ワイルドのサロメを思い出していた。ヨカナーンがサロメを受け入れていたら、ジェーンとシルヴァーみたいだったんじゃないかな、と。勝手な考えで、全く別のお話だけれど。
ジェーンの恋と自立とシルヴァーの魂について。
クローヴィスも好きです。 -
完全無欠のロボットの恋人
ロボットに人間のような感情があったら・・・
すごく少女漫画テイストが含まれていて、しかもちょっとSFも入ってたりで面白かった。
久しぶりにこういう(コバルト系?)を読んだから恥ずかしくてしょうがなかった。
でも、純粋に人(ロボット?)を好きになるって気持ちが素敵だと思った。 -
少女の成長物としても恋愛物としても好き。影響されてます
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ジェーンだけでなくシルヴァーも相手に恋をしている、それがせつねぇー。
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タニス・リーを読んでない、ということにふいに(何故今さら)気付きました。SF好きと名乗ってはいけない気がする今日この頃…。
これを読んで、自分がいかにロボット(アンドロイド)好きなのかを思い出しました。
人工知能に心はあるか。機械に魂は宿るのか。
それは読んだ人が決めればいい。 -
恋愛物が絡んでくる話は読まなかったのに、作家さんが好きな方だったので読んでみました。内容はロボットと少女の切ない愛のお話。ロボットへの片想いにより、偉大すぎる母から自立して行く少女の成長物語でもある。最後凄いボロボロ泣いたのを覚えています。然し、絶版になっちゃってるんですね、悲しい事に。復刊希望です!
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大好きな本。ロボットに恋した少女の自立のお話し、と一言て言っちゃうとそうだけど、とても美しいお話です。最後の最後シルバーからジェーンへのメッセージが、せつなくてたまりません。