- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150110642
作品紹介・あらすじ
惑星オーロラで、ベイリはジスカルドとダニールというふたりのロボットとともにロボット破壊事件に取りくむが、捜査は難行をきわめる。容疑をかけられたファストルフ博士は、オーロラきっての親地球派。その博士が失脚すれば、地球の宇宙進出を封じようとする過激論者が主導権を握り、銀河系での地球の立場が危うくなる。地球人80億人の命運がかかったこの事件をベイリは解明できるのか。巨匠が放つSFミステリの傑作。
感想・レビュー・書評
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ラスト泣きました
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「いやいやミスタ・ベイリ。なぜそんなことにそれほどこたわるのです?はるか未来のことをですよ。そのうちに解答が見つかるでしょう。われわれがさらに進歩し、観察によってなにが問題になるかがわかれば」
そして人間が進歩しないうちに手に負えなくなったことが問題としてようやく吹き出してきたのが現在なのかな。
「ボーイ」と呼んでいたジスカルドとも友情が芽生えた。
「ベイリはその手を握った。指はかたく、つめたかった。『さようなら――フレンド・ジスカルド』
ジスカルドは言った。『さようなら、フレンド・イライジャ。これだけは憶え…』 -
文句なし。ここまでラストの犯人がわからなかったのは初めて。読者のミスリードを誘うのも上手いし、政治と絡めて書く手法も素晴らしい。ロマンスも絡めていて映画を観てるような錯覚を覚えました。
イライジャがロボットにこだわるところは何故なのか?ダニールとジスガルドの差は何なのか?上巻で引っかかっていたところがスルスルと解けるのはサスペンスミステリー読書の快楽ですね。 -
SF
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前同
表紙 6点野中 昇
展開 7点1983年著作
文章 8点
内容 800点
合計 821点 -
上巻を読み終わって飛びつくように下巻へ。一気に読んだ。
上巻の段階で、ダニールの存在意義がいまいち薄いなあと思っていたのだけど、物語の後半はなんだかダニールが鍵を握りそうではないか。そのあたりからはもう没頭状態。
謎の提示の仕方も魅力的。ただ、解決編がちょっとだけ消化不良かな。うーん、もちろん悪くはないんだけど、もうちょっと「うわ!鮮やか!」ってな結論だと、不朽の名作になったのになあ、と。