- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150112356
作品紹介・あらすじ
西暦2109年、太陽に接近しつつある未知の小惑星が発見された。その後の観測の結果、怖るべき事実が判明、この天体は八カ月後に地球と衝突するというのだ!そうなれば爆発の被害はもとより、粉塵による太陽光の遮断と硝酸雨のため、地球は今後数十年間居住不能な死の星と化してしまう。この危機に際し、最新鋭の宇宙船「ゴライアス」は特殊任務を命じられ小惑星へと向かったが…巨匠が満を持して放つ迫真の宇宙SF。
感想・レビュー・書評
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色んな人達がこの作品にインスパイアされてきたのだなーと。
大もとがここにあった!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
神の鉄槌 (ハヤカワ文庫SF)
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古書購入
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なんなんだいこの70年代のB級アメリカ映画みたいな装丁は。。。ハヤカワさんはこの本を売る気がないのだろうか。あまりにダサすぎるだろ。。。
登場人物の内面にあえて踏み込まずに出来事だけを淡々と描くという著者の手法が最も純粋な形で結実してる。
そして、ドラマやクライマックスもない。宇宙船の乗組員たちは淡々と運命を受け入れ、死を確信すると淡々とセックスに励む。平板な記述がかえって新鮮で興味を惹く。
ハッピーでもバッドでもないラスト、ここも淡々としている。叙事詩だなー。 -
百年後くらいの未来、彗星が地球に衝突するコースで接近してきている舞台。
ドロドロした人間関係とか無駄なドラマが無く、淡々とした語り口で圧倒的なスケールで冷徹な宇宙に真摯に抗う科学技術って感じが好感。 -
安心して読めるがなぜかいまいちと感じる
表紙 6点浅田 隆
展開 6点1993年著作
文章 6点
内容 590点
合計 608点 -
映画『ディープインパクト』の原作になったとのことですが、映画見ていません。
スペースガード計画などの記述では同じアーサー・C・クラークの作品である『宇宙のランデブー』と混乱しかけたし、なんとなくハラハラ感に欠ける気がして...。
ちょっと前にもロシアで被害があったように、隕石の地球への落下・衝突は実際にあることだしテーマとしては面白い。ブルース・ウィリスの映画『アルマゲドン』も同じ様に隕石回避の作品だったしね。 -
SF界の大御所、アーサー・C.・クラークにより1993年に発表されたディザスター・ハードSF小説。
西暦2109年、アマチュア天文学者によって発見された小惑星は8カ月後に地球に衝突することが判明、インド神話の死と破壊をもたらす女神である「カーリー」と名づけられる。地球連邦は生存をかけてカーリーにマスドライバー(推進装置)「アトラス(ギリシャ神話の「歯向かう者」を意味する)システム」を備え付け、地球軌道から逸らせるために ロバート・シン艦長の航宙艇「ゴライアス」に「アトラスシステム」を搭載、カーリーへ向かわせる。しかし、地球において、カーリーの衝突は「神が与えたもうた試練」とする宗教団体「クリスラム教」の妨害工作によるアクシデントに遭い、地球衝突回避計画は狂い始める・・・。
ストーリーは地球から見た惑星衝突のパニックを描くものかと思いきや、そこはクラーク先生。宇宙からの視点で、月や火星に移住した人々と《2109年》という時代を生きる人類の姿を丹念に描いており、サスペンスは妨害によって事態が急変した「ゴライアス」のシン艦長やクルー達を中心にストーリーがクライマックスに展開する。1998年のスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、ミミ・レダー監督によるアメリカ映画『ディープ・インパクト』のイメージソースとなった。 -
最近、ロシアに隕石が落ちたので、こういう話はリアリティが増す。
巨大隕石の落下が地球に与えるダメージは相当なもの。
すでに火星に移住しているというところは、しっかりとSF。 -
まさにアーサCクラークのSF爆発です。
淡々と語られる衛星接近の描写、それを取り巻く短い文章での
背景描写。まさに真骨頂。