- Amazon.co.jp ・本 (686ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150117481
感想・レビュー・書評
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流刑の地となった月が舞台。対話で解決することの難しさに現実世界がリンクしなんとも言えない気持ちに・・・徐々に変化するマイクに触れ、コンピュータにも人格はあるのでは?と考えてしまった。
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中盤、カラマーゾフの兄弟でいう大審問官のような地獄のゾーンがあり読み進めるのに苦労したが、終盤の怒涛の戦闘シーンは圧巻だった。クライマックスへの持って行き方は名作と呼ばれる所以かと感じた。
最後まで読んでよかったと思える作品。
本作品を薦めてくれた岡田斗司夫さんに感謝。 -
犯罪者を月に追放するようになった未来
刑期を終えた犯罪者は、地球の1/6の重力で体が弱るため、月に留まり地球との不平等な貿易をするしかなかった。
そんな月の人々が、月の社会全体を管制するAIを味方につけて、地球に反旗を翻す的な物語。
AIがユーモラスなキャラクターで魅力的で、ChatGPTもこのくらい気の利いた受け答えが出来ればと思わずにはいられなかった
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無駄に長い気がしたけど、昔と今SFに対しての考え方そんなに変わってない気がする。
今2024年読んでもそれほど違和感はなかった。
1960年代からあまり進歩してないってことかな? -
933-H
文庫 -
長い作品だった。具体的に地球との交渉や戦争が始まるまでは中だるみしてしまったので1か月くらい読み終わるまでかかってしまった。。
最後は思いのほかあっさりですが、1960年代にこの世界観を元に物語を書くっていうのがまずすごいと改めて思う。マイクはまさにAIで高速計算や情報整理で人間の判断をサポートするだけでなく、次第に自意識を持ち始めて、性格?みたいなのを持ち始めるあたりから、主人公がパートナーというような人間と近しい存在になっている心情を読み取る事もできた。
代償なにし得られるものはないんだなぁ、とこの物語の一つの大きな著者の主張は印象に残った。 -
バランスは良いが、バランスが良い以外であんまり良いとこがない
ただバランスは良い