インテルメッツォからの逃亡 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-403 宇宙英雄ローダン・シリーズ 403)

  • 早川書房
3.91
  • (2)
  • (6)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150118129

作品紹介・あらすじ

ようやく地球のポジションを発見した"ソル"だったが、そこに二億人の人類のシュプールはなかった。消えた人類の謎を解明するため、アトラン、ブル、ワリンジャー、グッキーの四名は、ネーサンのあるルナへ偵察飛行に向かう。そこで発見したものは、フルクースのロボット一体だけと未知の装置だった。一方、惑星インテルメッツォにいるテラ・パトロールのメンバーたちはいまだに"時間ハンマー"に悩まされていたが…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『インテルメッツォからの逃亡』
    バラバラになっていた主要人物たちが、徐々に集まり始める(=再会していく)のが楽しい。ようやくアラスカ・シェーデレーアもローダンに合流!やったね!……あの〜、この勢いでエルンスト・エラートも出していただくというわけには……あ、いきませんよね、すみません。

    『火星人と分子変形能力者』
    ロルヴィク&ア・ハイヌの凸凹コンビは忘れた頃にやってくるのが常だが今回もまた。しかし、やや(二人としては)シリアスな展開になってるぞ?どうなる?
    分子変形能力者のナフーンは外見をロワに似せ、中身はロワから仕入れた情報などで「完璧に化けたわい」と思ったのだろうが、実際にはそうはいかない。そういえば髪と眉毛を黒く染め、本人的には100%日本人に化けたとご満悦で乗り込んできた殺しのライセンスをもったスパイもいたっけ。いや、お二人とも、バレバレですから気をつけて。

  • ・805話: インテルメッツォからの逃亡、クルト・マール著
     ルナに入ったアトラン/ブリー/ジェフリー・アベル・ワリンジャー/グッキーは、パラトカの監視者のシガ星人クリアク・ジョンとラファエルに会った。前話で登場したラファエルは一言発言しただけで、この後活躍するのだろうか。
     惑星インテルメッツォでワリク・カリクは遭難してしまい、敵のフルクース、ファトルと逃げることで友情が芽生えた。一休みのような挿話だった。
     月で発見した固定探知機の方向と救援要請の受信から、惑星インテルメッツォの存在を知ったローダンは、グッキーを送り込んだ。グッキー捜索隊は、テラ・パトロールを《ソル》に連れ帰った。隊長のジェント・カンタルがブリーに詫びて受け入れられたが、きっと300巻台で敵対していたエピソードがあったに違いない。ドウク・ラングルは同じ研究者ダローア/ポサー/カヴェールと会うのだが、どんな背景の人たちなのだろう。グッキーに見つけられた時、ドウクは記憶を失っていると書いてあったが。そして、アラスカ・シェーデレーアとローダンの再開は感動的だった。
     最後にフルクース高官ゲログロシュは小陛下に向かい、異人を倒せると言うのだが、具象クレルマクから、《ソル》乗員が地球に戻るのを邪魔しないように指示されるのだった。戻ってくるのを一網打尽にする作戦だろう。
     ローダンは《ソル》を地球やインテルメッツォから20光年離れてとどまることにした。
    (2018.3.7読了)

    ・806話: 火星人と分子変形能力者、H.G.エーヴェルス著
     aクラス火星人タッチャー・ア・ハイヌというひねくれた感じの人物が登場した。半サイノスのダライモク・ロルヴィクの部下としてのみ認められているからだろう。しかし新ミュータント部隊では、この二人でセットと考えているようだ。
     ロルヴィクは口が悪く、いい人物ではない。タッチャーを挑発するために、ドウクに「脚が4本生えた枕さん」と言うくらいだから。アルビノ、でぶのチベット人と表現されている。
     惑星プレーンドムでローダンと行動したサグリアが、《ソル》内で自分の名前を言えない消える人物に出会った。前話で黙っていようと決心したドウクが、惑星インテルメッツォで同様の経験をしたことをやっと話した。
     ローダン達の協議で、ラス・ツバイ/タッチャー/ロルヴィクがナムソスの調査のためにテラに送り込まれた。それ以前のヒュプノ学習で、タッチャーがロルヴィクにセネカの全情報をインプットしたところ、人格が変わってしまったのは笑えた。
     3人が廃墟のテラニア・シティに降り立つと、ダライモクは姿を消した。ブリーが管理していたポジトロニクス、イルサのところで発見。しかしそれは分子変形能力者カーレクが成りすました姿だった。3人でナムソスへジャンプし、会話の中で怪しいと感じたが、奴隷化された中にもダライモクがいるのを発見して、やっと偽物の正体が分かった。
     一方、月に潜入したブリー/ロワ・ダントン/ジェフリー・ワリンジャーも、分子変形能力者ナフーンがロワにすり替わってしまった。セネカがネーサンの部分的再活性化を試みるよう指示したところで、正体がばれて逃げてしまった。ロミオとジュリエットは非活性化された。
     ダライモク救出のため、グッキ―、モヴェーターのタクヴォリアン、周波転換能力者メルコシュ、テレキネシスのバルトン・ウィト、スーパー・ミュータントのリバルド・コレッロが投入された。タクヴォリアンがフルクースたちの動作を遅くし、コレッロのヒュプノ暗示で小陛下の注意をそらしている間に、グッキーとツバイが、メルコシュ/バルトン/タッチャーをジャンプさせたが窪地のエネルギー・バリアで跳ね返されてしまった。メルコシュはバリアを破り始め、バルトンはロケット弾を投げ返した。もの凄い面子だ。しかしロルヴィクから、ミュータントの攻撃を中止しなければ基地内の人々を殺すと小陛下のメッセージを伝えられ、退却した。ロルヴィクはタッチャーの脳に不可視化して助けに来いと言い、タッチャーは不可視状態になった。次はタッチャーの活躍が読めるかもしれない。
    (2018.4.17読了)

  • ローダンシリーズ403
    頑張れテラ・パトロール
    表紙   5点工藤 稜  増田久美子・青山茜訳
    展開   5点1977年著作
    文章   5点
    内容 500点
    合計 515点

  • 消えた人類に驚くローダンだけど、背景がわかっているから少し間抜けに見えたりするけど、主要メンバーの再会が嬉しくて、気分的には盛り上がります

  • 地球の残された人とアラスカとローダンの再会!
    また人類が突然いなくなった地球に月のネーサンの停止の関係!
    これからその謎が解き明かされていく!
    でも今回はそこで終わってしまった!
    次回が楽しみ。

全6件中 1 - 6件を表示

クルト・マールの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×