女王陛下の航宙艦 (ハヤカワ文庫 SF ナ 5-1)

  • 早川書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150121310

作品紹介・あらすじ

歴戦の老艦長が知略を駆使して、建造後70年の英国航宙母艦〈アーク・ロイヤル〉とともに異星人艦隊に立ち向かう! 熱血戦争SF

感想・レビュー・書評

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  • (1,2あわせての感想)
    普通ならもうとっくに退役している古びた宇宙船、飲んだくれの艦長、
    能力はあるが腹黒い副長、離婚寸前の戦闘隊長などひとくせもふたくせもある
    登場人物がオペラしちゃいます。
    まあイギリスの物語なんで、貴族のふるまいはなかなか実感できないところ
    ではあるんだけど(生まれながらにして高貴ってなあ)。

    スーパーマンがいなくて、話がすっきりすすんではいきませんが、それはそれで面白い。
    20180731

  • 閑職の艦長と、老齢艦が祖国のピンチに!という、割とありそうな展開ですが、そこは英国人。
    閑職の艦長は、もう、アル中だし、
    老齢艦は、現役なのは名簿上だけの記念艦。
    機能維持も、老朽化しすぎて正規品の部品が無い。

    そんな愚連隊に人類の命運が託されちゃったのである。
    新鋭艦とは設計思想の違う旧式艦が、新鋭艦を圧倒した謎の異星人相手に!

    艦長は、緊張しすぎると、酒に手を出したくて溜まらないし、
    家庭不和の中動員された予備役である戦闘艇隊長は、部下の誘惑に…

    まあ、最後はロイヤルネイビーらしさ満点。
    続きがでないと、酒が飲みたくて溜まらなくなる。我慢出来ない!?

  • 艦長や戦闘艇部隊長がダメダメである。弱い人間で大丈夫かいな?と思うのだが、なぜかうまく行って最後にはヒーローである。
    シリーズものらしいので次が読みたいね。

  • 女王陛下の……ここで飛びついた人は、間違いなくイギリス海洋冒険小説のファンなのだと思う。
    そう、英国海軍の軍艦はかならず、「女王陛下の艦」が冠せられる。略してH.M.S. となる。
    これを冠したタイトルの名作は、同ジャンルのファンならきっと読んでいるはず。マクリーンの『女王陛下のユリシーズ号』だ。
    さて、原題はどうなのかというと、"ARK ROYAL"だ。あ、これでとびついた人、普通にイギリス海軍好きですね?
    英国の空母の名として有名だけど、念のためWikipediaを引いてみたところ、初代は16世紀のガレオン船で、アルマダの闘いに参戦したとある。その後、水上機母艦の名となり、以降は空母の名前として代を重ねた。
    まさにこの名前を冠した航宙母艦が主人公。
    しかしこれは、イギリス航宙軍の初代艦なのだそうで、そのため「装甲が分厚く、主力の兵装はマス・ドライバー(つまりでかい砲弾をどーんとぶつける……だけ)」であって、現代的な、最先端の、装甲の薄いスタイリッシュな艦とは大違い~\(^O^)/
    これで、もしかすると単にミリタリーが好きな人は、戦艦の時代までの軍艦と、現代の、たとえばイージス艦などの対比を思い浮かべたかもしれない。
    これだけでもわくわくものの要素が詰まっているのだが、
    予備役のアーク・ロイヤルでずっと艦長をつとめてきたのは酔いどれの准将セオドア・スミス。そこに野心的な若い副長フィッツウィリアム大佐(ちなみに貴族のご出身)が配される!
    家庭に色々問題をかかえたロートルな戦闘艇部隊長ほか、あちこちで問題を起こしてアーク・ロイヤルに配属されてきたような乗組員。ちょっとわけありっぽい美人の士官候補生。
    ああもうこのあたりはミリタリーものの定番じゃないですか?
    そして、イギリス航宙軍に命令を下すのは、かつてはスミス艦長と同期だったという、「第一宇宙軍卿」……海軍卿から命令を受けていたホーンブロワーとかボライソーを思い出すではありませんかw。その他、拿捕賞金の分配、などという話も出てくる。ああ、胸が躍るっ。
    最新の艦隊が、突如現れた謎の異星人のプラズマ兵器にあっさり全滅させられた後、ひっぱりだされたアーク・ロイヤルはどんな活躍をするのか……最初から最後まで面白かった。
    難を言えば、誘導装置のないマス・ドライバーの砲弾を使って砲撃をするのに、もうちょっと工夫があってもいいんじゃないかと思ったが、それは瑕瑾というものか。
    シリーズタイトルがついていないのが気になりますが、訳者あとがきによると既巻9巻、じきに第10巻が発売されるとか。三部作で続くそうなので、せめて3巻までは出してほしいのですが早川書房さん!

  • 老朽艦に老いぼれ艦長etc.あれこれ既読感満載だけど、戦記物の王道って感じでハズレの無い楽しさ。
    続きも読んでみたい気もするが後書でジョン・リンゴーのファンと知って。。。?

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