- Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150201197
感想・レビュー・書評
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長い物語もこれで終わり。若々しかった登場人物がいつの間にか老いていく描写は、なんとも侘びしい。様々な人物の思惑と思想が交差する構成と筆力はすごい。しかし王妃には最後まで共感できないままだったなあ。
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長い旅路の果てに見い出された平安。モーガンの辿り着いた境地に深く感動しました。
まだ日本語化されていないシリーズも読んでみたいものです。 -
時が流れ、円卓の騎士の顔ぶれもかわり、聖杯探索で多くの騎士が命を落としていきます。アーサーとモーゲンの子、モードレッドは、ドルイド教の儀式をたてにアーサーと覇権を賭けて戦い、命を落としますが、同じくアーサーも助からぬ傷を負います。湖の貴婦人となったモーゲンは、アーサーを小舟でアヴァロンの小島へと導きます。船のなか、アーサは子供の頃のようにモーゲンに抱きつき、永遠に姉と離れることはないと安堵して命がつきます。
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みごとな大団円。エピローグはどういう風に人の心に「神(or女神)」が発生するかの考察になっていて、すごい! と思った。
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所在:実家
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アーサー王物語をモチーフにした作品。
アーサーを憎む妖姫モーガン・ル・フェイというアヴァロンの女王を、アーサーの異父姉にし、その視点から、物語を構成。
いろいろな女性と、その生き方が、生き生きと描かれる作品。
アーサー王の死でもって物語は終わるが、それに続くモーガンの見いだす心の平安は素晴らしいと思う。
どの年代で読んでも、それなりの発見が出来そうな本。
大事にとって置こう。