探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫 JA ア 3-1)

著者 :
  • 早川書房
3.11
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本棚登録 : 3944
感想 : 481
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150305215

感想・レビュー・書評

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  • 借りて読みました。こーいうのってハードボイルドって言うんでしょうか。あまり得意なジャンルではないことが分かりました。それから独特な方言と頭のよろしくない方たちのセリフが読みにくかったです。お話の内容としてはおもしろいと思いますが、文章だけで表現するには描写が足りないというか…。主人公のキャラクターだけでラストまで持っていった感が否めません。でも映画にしたらまた違った表情が垣間見得そうです。

  • ハードボイルドな言い回しに、気恥ずかしさを感じながら、楽しく読んだ。

  • 大泉洋さん主演で映画化されているのでタイトルを知っていて、手に取った一冊。普段読むジャンルでなかったのもあって、話にのめり込むまでは登場人物だったり、札幌中心部の地図なんかとにらめっこしないとなかなか内容が頭に入ってこず。。でも<俺>もセリフ回しがオシャレでなかなか好きでした☆

    物語はいたって普通の探偵モノです。
    大学の後輩からの依頼の人探しから、殺人事件に発展して。。。
    きれいに終わった?と思いきや、そーきたか!なラストでした。
    伏線も綺麗に回収できていたし、読み応え十分でした。
    シリーズ化しているようなので、続きも見てみようと思います。

    映画見ていないけど、主人公が脳内で勝手に大泉洋さんに変換されてます。
    似合う。。。

    映画も見たいな〜

  • 東直己さんススキノ探偵シリーズ第1弾「探偵はバーにいる」読了。ススキノで便利屋をなりわいにしている「俺」が繰り広げる、新感覚ハードボイルド小説。バーで待っていたのは大学の後輩。同棲中の彼女が帰って来ないという。ちょっとした小遣い稼ぎで調査を開始した俺だったが、いつのまにか怪しげな殺人事件に発展し。。大泉洋さんで映画化された本作。面白かったー。北海道の方言でのやりとりも新鮮で「俺」の返す言葉の巧みさに面白可笑しく読みました。ススキノの裏世界が垣間見えたような内容で時折読ませる戦闘シーンもなかなかです。シリーズも12作目になったということで非常に楽しみなシリーズとなりました。オススメします♪

  • 札幌のススキノで探偵兼便利屋を生業とする〈俺〉のもとに、行方不明の恋人を探して欲しいという依頼が舞い込む。
    調べていくと、その失踪した女が先頃起こったデートクラブ殺人と関係があることが分かるが・・・。

    ハードボイルド小説は好きなのですが、この小説は私には合わなかったみたいです。

    起こる事件も至極オーソドックスでスケールが小さく、謎を解いていく楽しみを追求するような話ではありません。
    かといって魅力あるキャラクターの粋な会話の掛け合いも期待できず。

    地の文がずっと〈俺〉の一人称なので、全てが平坦に進んでいくので盛り上がりに欠けます。
    登場人物は多いのにキャラクターに特徴があまりないので、会話シーンでは誰が話してるのか分からなくなりました。

    また、主人公の〈俺〉が28歳の若造のくせに、10代~20歳くらいの人を「子供」と呼ぶのにも違和感を感じます。
    〈俺〉は北大卒であることを誇りに思っているようで、周囲のチンピラやアホな人を冷笑的に見ているのがたまらなくイヤでした。
    彼が自暴自棄めいた生活を送っているのは過去に何らかの要因がありそうですが、その事情は本作では語られないので、彼の背景がよくわからなかったのも面白さを感じられない原因かもしれません。

    北海道ならではの冷たい空気感やススキノの猥雑な雰囲気もいまいち伝わってこないし。

    残念ですが、原 尞の劣化版という印象です。

  • 朝、通勤電車の中で読んではいかん。ムカつく奴に悪態をつきたくなる、攻撃的になる。心の内で言ってるうちはいいけど(快感・・)外に漏れるとやばいです。
    面白かった。

  • 少し懐かしいハードボイルド小説という印象。まったく違うのだけれど、全体的にどういうわけか昔の翻訳ミステリのような印象を受けた。文体のイメージだろうか。
    シリーズものなので気が向いたら続刊を読みたい。
    ちなみに映画化されたのは、タイトルはこの作品だが、内容は2作目の『バーにかかってきた電話』と5作目の『探偵はひとりぼっち』らしい。

  • 色々と経緯があって積読を掘り起こす事に。
    札幌・ススキノ界隈を舞台にしたハードボイルドもの。
    酒、女、博打、喧嘩、風俗、ヤクザ、クスリと教科書通りの舞台装置ですが、どれもやり過ぎ感はなく、馳星周程ではない適度なノワールの雰囲気を味わえます。
    退廃的な生活を夢見る身としては程よくリアルで堪りませんね。
    ミステリの側面から読むと、主人公が首を突っ込むには切っ掛けが弱い気もしましたが、ホワイダニットとして意外性のある結末にも驚かされましたし、読み応えは十分。
    北海道出身という贔屓目を差し引いてもお勧めできる娯楽作品かと。

  • 学生時代にハードボイルドに凝った時期があって,そのころチャンドラーやパーカー,北方謙三なんかをたくさん読んだ.この本は本当に久しぶりに読むハードボイルド.なんだけど,ハードボイルドの醍醐味の一つだと思う会話の妙が今ひとつ.そこら辺が「新感覚」なのかもしれない.

  • 58
    同名ドラマ原作にあたる本作。
    ススキノを舞台した本作は、ススキノのわい雑な街を舞台に、素人探偵の俺が快刀乱麻とは到底言えないまでも、手広い夜の町の顔を活かして謎に少しずつ迫って行く。
    年代を感じる一作だけに、往時のススキノを知ってればまだ楽しめたのかもしれないが、正直、主人公俺のキャラが古臭すぎて、まったく感情移入できず。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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