- Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150308568
作品紹介・あらすじ
「大東京学園」の存在意義に疑問を感じはじめたアキラは、何者かの計略により「新宿」クラスへと降格になってしまう。そこでは、リーダーのシマバラはじめ13人の生徒たちが、学園からの脱走計画に命を燃やしていた。一方、肉親の死に絶望し、20世紀への思慕を募らせるシゲル。それぞれの想いが交錯するなか、学園最大のイベント「大東京オリンピック」の開催日にして、"脱走の特異日"である10月10日が迫っていた-。
感想・レビュー・書評
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下巻は一気に加速
『二十世紀少年』の「ともだちランド」のような
大東京学園で繰り広げられる“大東京オリンピック”
恩田先生が愛する“愛とサブカルチャー”に
溢れた高度経済成長期、カオスのはじまりの
バブル期、その結果が招いた荒廃した未来…
便利な世の中になったけれど
現代に比べると昭和は、
いろんな意味でカラフルだった
サブカルチャーもサブ・カルチャーだった
昭和サブカルチャーは永遠に -
世界観の把握ができたからか上巻よりも読みやすく、一気読み!昭和のリアル映像のくだりは理解が追いついてないのですが、大東京学園オリンピック会場に昭和が現れ、ゴジラ、キティ、スヌーピーとそうそうたる面々の大乱闘。脱走は命懸けとは言われていたけれども、ここまでがんばったのに脱落するのかと生存率の低さに驚きました。思ってもみなかった黒幕はただただ胸熱。結局、恩田さんにも意味が分かっていないタイトルとのことですが、すっごいキャッチーで私は大好き。映像化してほしい、勢いが爆発してる作品でした。
[追記]
(中田先生の授業であらすじしか知らないけど)『AKIRA』、『グレンラガン』の今石作品、(ちょっと毛色は違うけど)『輪るピングドラム』の幾原作品あたりが好きな人はおいしくいただけそう。
タイトルがBL詐欺?そんなつっこみはナンセンスだな。 -
読み始めたらページをめくる手が止まらなくて
一気に読んでしまった。
オマージュが多くて、元ネタを想像しながら読むのも楽しい。
章タイトルになってる映画は見た事のないものが多かったので見ようと思う。
知恵も運動神経も意思も必要とされるなんて、私は大東京学園に入ったらすぐ死にそうだ。
登場人物たちがそれぞれ魅力的で、キャラクターに惹かれていくうちにぐいぐい読まされている感じ。1番好きなのはシマバラかなぁ。みんなに一目置かれる圧倒的リーダー。この登場人物たちのスピンオフが読んでみたいなぁ…できればあまり殺伐としていない設定で笑。 -
恩田陸氏は時々ポップなノリをやるけど、この『ロミロミ』その最たるものかも。深く考えずに少年たちの脱走劇を応援しよう。
昭和〜平成初期ネタ連発は、若い人にとっては一周回っておもしろいのかもしれないけどアラフォーの私としては「なんかイタい」と感じてシラけてしまった。