微睡みのセフィロト (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-7)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 667
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309909

感想・レビュー・書評

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  • 物語世界の構築に前半が占められていて、ちょっと退屈だったが後半戦闘シーンが入ってくるころから徐々に勢いが出てきて、やっとこさ読了。
    守りたい人に死なれてしまった者たちの悲しみ・憎しみが昇華されて癒されていく話。お互いに守りたいと思い、実際に守られていた。

  • 冲方丁の初期の長編。やがてマルドゥックスクランブルに至る世界観、人物像が見られる。面白いけど、マルドゥックスクランブルが深く描かれていたために、どうしても全てがその原型であったりプロトタイプのように読めてしまう。

  • ☆3.7
    続くのかな?今後どうなるのか楽しみ。
    ムツカシイ単語は飛ばし読み。

  • マルドゥック・スクランブルにいまいちのめり込めなかったので他の作品に挑戦してみたけど、うーん……。
    うぶかた作品の独特な感傷的な書き方に自分は馴染めないんだな。他にも感傷的な書き方してる小説はごまんとあるのになんでだろう……。登場人物誰にも感情移入できないからか。
    うぶかたさんの著作は、好きになる人は全部好きになりそうだけど苦手な人はとことん苦手なんじゃないだろうかと思った。

  • 後書きと解説が冲方丁を知る上で興味深い。

  • 言葉選びが難しい・・・。
    世界観はいいけど、短編であるためちょっと物足りない。
    やはり長編ものの方が作りこみの背景が分かって面白いと思う。
    サードがフォースになるというのもいまいちつかめなかった。
    私には合わなかったようで残念。

  • 2013/02/05 購入。解説で水鏡子さんが著者の「ばいばい、アース」と「マルドゥック・スクランブル」の位置付けにふれており、なるほどと感じた。どうやら「テスタメントシュピーゲル」も読まないといけないようだ。

  • ―――従来の人類である感覚者(サード)と超次元能力を持つ感応者(フォース)が共存している世界。
    世界政府準備委員会の要人が、300億個の微細な立方体へと超次元的に“混断”される事件が起こる。
    先の戦乱で妻子を失った世界連邦保安機構の捜査官パットは、感応者の少女ラファエルとともに捜査を開始するが……
    著者の原点たる傑作SFハードボイルド


    本屋大賞をとった『天地明察』の作者によるSF
    普通の人間と「超人」としての感応者の軋轢を背景に
    超能力バトルが繰り広げられる

    200ページぐらいの比較的短い作品やけどきれいにまとまって読める
    ヘミングウェイかわいいよヘミングウェイ笑”

  • この世界観はかなり好きかもしれない。SF。どちらかというと超能力方面が強め。AfterJudgement。もうこの辺からターミーネターとかダークエンジェルとか。近未来のニオイがしていて悪くない。サードにフォースにヴァティシニアンにマークエルフ。シュレッディング、エモーション。煙巻き大作戦のようなシャレオツ(風)な横文字に酔う。ラノベになりすぎなく、かといって重厚なSFでもなく。映像的で文学的。バランス感覚は好ましい。久しぶりに楽しく読んだ一冊。

  • 従来の人類である感覚者(サード)と超次元能力を持つ感応者(フォース)との破滅的な戦乱から17年、両者が確執を残しながらも共存している世界。世界政府準備委員会の要人である経済数学者が、300億個の微細な立方体へと超次元的に“混断”される事件が起こる。先の戦乱で妻子を失った世界連邦保安機構の捜査官パットは、敵対する立場にあるはずの感応者の少女ラファエルとともに捜査を開始するが…著者の原点たる傑作SFハードボイルド(「BOOK」データベースより)

    おーもーしーろーいーーーー!!
    そうそう、こういうしっかりした世界観を持つ骨太SFを書いてほしいのよ、冲方さん!
    『天地明察』みたいな爽やかな話も嫌いじゃないけど、やっぱりSF畑で活躍してほしいなぁ。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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