僕は長い昼と長い夜を過ごす (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
3.89
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本棚登録 : 1152
感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310707

作品紹介・あらすじ

50時間起きて20時間眠る特異体質のメイジは、のんびりした性格に見合わず、母親が失踪、父親が強盗に殺されるという過去があった。あるとき、ときどき引き受けている〈監視〉のアルバイトで二億円を拾ってしまい、裏社会から命を狙われるようになる。家族を、大切な人たちを守るため、知恵と友情を武器に立ち向かう。だが、その体質が驚愕の事態を引き起こし……

感想・レビュー・書評

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  • 50時間起きて20時間寝る男、森田明二。札幌の刑務所に近いところに実家があり兄と妹がいる三人兄弟。実家はモリタ金属加工所を営んでいた。小さいころから父親の暴力に遭い母親は失踪、父親はその後、殺害されるという身の上。父親を殺害した犯人は見つかっておらずもう少しで時効を迎える。都内のゲーム開発会社に勤めていて、ひょんなことから2億円入りのゼロハリバートンを手にする。
    そこから物語は札幌に舞台を変え、経営が苦しくなったモリタ金属加工所の再建と2億円を奪還しようとする者、強奪しようとする者にたいし、チームを組んで対応していく。
    まあ、結構撒かれた伏線があって回収される度に「ああそうだったのか!」と思わされることがあり面白く読了した。

  • ラストの主人公とナタネさんの会話で様々なことが明らかになるシーンよかったです。

  • 50時間起きて20時間寝るという設定が生かされてないような…7回死んだ男みたいな感じかと思ったら全然違った
    強奪屋とかゲームの思考でハードボイルド風にしたいのかもしれないけど、なんかうわっぺりでワラワラやってるだけのような…結末だけ作っていたようで、途中よく分からないまま終わってしまいました

  • 結局、色々と明かさないまま終了してしまった。
    ボリュームある作品でそれはやってはいけないと思うのだが。
    話自体はオーソドックス。

  • 2億円を手にしてしまったことで随分と長い話になったもんだ。最後のナタネがメイジに出会った話は感動した。甘党になったのもあれがきっかけとは。

  • どういうところが
    と聞かれたら困るけど
    好みじゃないです
    すみません

  • 50時間起きて20時間寝るという病に犯された
    明二
    病状を逆に使って どうにか生活を営んでる。
    ある日 明二が事件に巻き込まれる。
    それから
    ストーリーが激しく展開していく。ワクワク ドキドキが止まらない
    ところが 一転 
    思い切り泣かされてしまった。
    他の作家の作で申し訳ないが
    スロウハイツの神様に似た 私の1番弱い所を突いた。
    娘達にも読ませたと 思った。

  • 一見ハードボイルドタッチ。それぞれが意外な成育歴を持ち、それが関連づいてチームを作る。それに対して攻撃側の人物像が雑というかはっきりしないかな。大部な割にサクサク読める。ワゴンシリーズなどにはないキャラ立ちがしている登場人物。ナタネ氏は超人的な切れ者。

  • なるほどね〜
    たぶん読んだことあったわ…

    人物がもうすでにある程度成熟してるなぁという印象。まあミステリーメインで成長ものじゃないからかもしれないけど。
    エンタメ止まりだなぁ

  • なんか設定やら色々トンデモな内容やったけど、きっと最後はハッピーエンドって雰囲気が漂ってて安心して読めた。
    わたしもナタネさんに守られたい!

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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