トッカンvs勤労商工会 (ハヤカワ文庫 JA タ 11-2)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 918
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310974

感想・レビュー・書評

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  • トッカン第二弾。
    面白かった!
    ぐーこの気持ちもすごくたくさん出てきたし、成長も見られたし。
    鏡トッカンの人間らしさも多かったし。
    ペアで動くことが少なかったのはさみしかった(かけあいが好き)けど、それはそれで、離れててもお互いを思ってるところが見られたし。
    そして、長編でメインのテーマがしっかり完結したのに、はってた伏線をちゃんときれいに回収してるのがすごい!
    伏線の話自体も良かったです。
    次の話も楽しみに読もう!

  •  トッカン、本作では勤労商工会を題材にした。(踏み込んだ…!)

     税の世界はシビア。過去、仕事で徴収官と接する機会もあったが実際には対峙するだけで鼻の奥がツンと金属臭を感じるような、緊張感があった。本作はエンタメ要素をかなり盛っているので最後まで楽しく読めるのだが、これをシリアスタッチで映像化したら、辛くて最後まで観れないのではないか。

     これを読んだ人が税務署の徴収業務を誤解しませんよう…

  • ちょっと納得行かない部分もあるけれど、前作よりおもしろかった。

  • トッカンの第二巻。
    相変わらず面白い。
    一気に読んでしまう。
    ぐー子の仕事レベルが一巻よりあがってるのもいい。

  • お仕事小説として素晴らしい作品


    税金や法律を扱った作品ですが、非常に読みやすくスラスラ楽しく読めます。
    登場人物がみんな個性的で実写化に向いてる作品だなぁと思ってたら、既にドラマ化してましたw

    主人公の考えが、わりと一昔前の固定的男女感を持っているので、2022年現在に読むと、ちょっとアレだなと思う瞬間がちょこちょこありますのでご注意下さい。

  • シリーズものは1作目が1番のことが多いよなあ。
    ラストは3作目への伏線?
    勤商とか知らない仕事いっぱいあるな。

  • 前作の方がおもしろかったかも
    最後の刃物男はいらなかったのでは

  • トッカン久しぶりに目にしました。前作は大変面白く早く次回作を読みたいと思ってましたが、少々ガッカリです。前作の時はぐー子の困った時が面白く感じましたが、今作では逆に苛々感じました。理由は多分前作から時間が開いたせいでしょう。勢いで次の作品も買ってしまったので読むつもりですが、果たしてどうか?

  • トッカンvs勤労商工会 2013/3/29

    稼ぎのない男なんて精子以下よ。消えちまえ!
    2014年2月5日記述

    高殿円さんによる小説。
    トッカンとしては2冊目の作品にあたる。

    今作では主人公鈴宮深樹がずうずうしいまでに活躍する。
    (上司である鏡が訴訟騒ぎになりかけたためでもある)
    ホツマへの破産申立の不服のあたりは爽快だった。
    署長に付いて来てもらう等カウンターパートとして
    上手く動いたと思う。そうでないと裁判官は出てこなかったろうし。

    本書は400ページをこえている。
    しかし巻末にある
    井上真央さんと高殿円さんの対話にもあったように
    すっと物語の世界に入っていける。
    小説を読んでいるけど良い意味で小説っぽくないのだ。
    そのままドラマに出来そう。
    (実際にドラマ化された)

    本作においては鏡が栃木県出身であること。
    鏡の高校時代の友人本屋敷と里見の援護。
    栃木県は東北ではなく北関東だと言いはる鏡に
    ちょっと笑いそうになる。
    ネット上で時々見かけるグンマーへの反発と似ているのだろう。

    墓に隠し財産を持っていた滞納者。
    この時は前作同様に鏡らしい雰囲気だった。

    同僚(錨喜理子)が徐々に精神を病んでいたこと。
    その原因は体裁。
    本作では体裁を取り繕ったが故に仮面の自分に
    引っ張られ実態の自分と異なってしまった人物が描かれる。
    どれも現実に起こりそうなことであるしリアリティがあった。
    とは言え体裁なり仮面なりなんでもかんでも本音、本能ばかり言いたい放題では社会は回らないのも事実である。

    「稼ぎのない男なんて精子以下よ。消えちまえ!」(錨喜理子)
    なんて言われた日には・・・暴れだすのも無理はない。
    トンデモ暴言ではあるけど印象に残った言葉。

    思っていることを登場人物に代弁させれる作家は直接
    世の中に発信するわけではないから安全。ある意味羨ましい。
    やるな高殿円。

  • まぁ相変わらず面白いけど、一巻目のときのような高揚はないかな。王道のニヤニヤ安心ポイントが減ったのはよかったのかどうか。

    でもホント、徴収やるのは...偉いよね...。
    どう考えても、精神的に大変。

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著者プロフィール

1976年兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。主な著作に「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』、『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、『マル合の下僕』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』、『主君 井伊の赤鬼・直政伝』(文藝春秋)など。2013年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。

「2023年 『忘らるる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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