- Amazon.co.jp ・本 (572ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311124
感想・レビュー・書評
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結末へ向けた怒濤のストーリー展開は圧巻。途轍もない設定、独特の文調、あとなんだろう、とにかく…すごい!の一言だな。堪能した。丸二週間。
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間断なく打ち込まれる重砲のような文体。その砲声は士魂と呼ぶべきか。和製メカ・フェティッシュとセカイ系の見事な総括。
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上巻は「ロボット活劇」の印象が強かったが下巻からは「ファーストコンタクトSF」の色が濃いように思える。 『他者と個人』とくに『個人・個(孤独)』を前面に押し出した作りは時代の空気とマッチしていてリアルに感じる。 登場人物の多さの割にキャラクターの描き分けが出来ていなかったり、同じような描写と行ったり来たりを繰り返す展開には「うーむ」な感じであるな。 が、そんなこたぁどーでもヨロシイ些末な疵なのである。 二足歩行巨大ロボットを成立させた緻密で分厚い設定とディテール、その緻密に組み上げられ構成された文章から不意を付くように漏れ出し噴出する「熱いキャラクターの台詞」にシビレるのである。 終盤の展開や幕切れも「唐突」且つ「取って付けた」感が漂うが、燃えに燃え倒すシチュエーションなのである「ヨシ、オッケー」以外に言葉なぞ無いのであります。
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敵の存在が、絶妙にSFし過ぎず、でもSFらしい面倒くさい設定で、ギリギリ持ちこたえる。時間になるといきなりみんなの気持ちが筒抜けになって本音が分かってしまってみんなの関係を悪くする〜、ってどんだけレアな技を使うんだ。ジョジョか。
登場人物の方も、なんかちょっと変というか、中二病ちっくというか、不思議と魅力がなかったりして、なんかいちいち微妙なんだ、これが。
そんなこんなで、かなり好き勝手にやってる土筆ちゃんをしっかり始末をつける遊星ちゃんがまぁ頑張ったよ!ってことかな。雑な感想しかないな。 -
徹底的に作り込まれた設定を読むSF小説。二足歩行ロボットの必然性や、政治のしがらみなどなど、とにかく作り込みが凄かった。長い上に文章に癖があって読むのにかなり時間がかかり、お腹いっぱい、というのが読み終わった最初の感想だったけど、個人でここまでの設定を考え抜いた著者の力量には素直に脱帽。ハードなSFだった。
(追記)
どーしてもクラマを倒せたピストルとコレサワスピアの理由が分からず色々読み返したりググったが、どーも"魂の力"とか…そんなん納得いくかぁ!!☆2つ落とす…藤村十の優生学的な選別理由?とやらも説明が無くて不満。 -
思いがけず出会った一冊。エヴァンゲリオンの構想の着想はこの作者によってもたらされたんだ。エヴァの壮大で難解な世界観はどうしたら産まれたのかって疑問がこの作品で理解できた気がする。
ちなみに読破するのはなかなか大変でした (^◇^;)