天冥の標VIII ジャイアント・アークPART1 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-22)
- 早川書房 (2014年5月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150311599
感想・レビュー・書評
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kobo
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一巻の別視点バージョン
何が起きて、どのように続いていたのかがわかる。長かった…
小出しの答え合わせで、まだまだ謎
別々の種族、境遇の者達が集結
あとは8 のパート2
9 全2巻
10 全3巻(予定)とまだまだ長いが
ちょっと駆け足で読みすぎたので
ペースを落とそう。 -
54:目次からぶるぶる震える展開。ここまで読んできて良かったし、完結するまでは死ねない! 面白い、以外にどう表現しろっていうのか!(いろいろ放棄)
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ようやく最初の「メニーメニーシープ」に戻ったようだ。今回は初回の内容がイサリの視点で描かれており、最初はさっぱり訳の分からなかった話が、ようやく見えてきたと思う。不覚にも「ちょっ、おい!」と叫んでしまったあの時の不満が、ここに至ってようやく解消された感がある。最初の話に戻って読み比べると、楽しみが倍増すると思う。
関係ないことだが、世の中には「陰謀論」というものがまことしやかに語られていて、世界の一部の人間だけがその裏舞台を知って行動しているなどという。そういえば最近、人工知能が囲碁で人間に勝ったということが話題になったが、人工知能の棋譜は名人でも分からないとか...。より多くの情報を持つものの行動は、持たないものにとって、なぜそんなことをするのか理解できない面もあるだろう。世界情勢などもこんな物語のような、裏舞台を知る一部の存在によって動かされていたら、ちょっと怖いかも...、とはいえ僕みたいなものにとってはあまり関係のないことではあるが。
しかし、多分ここから本格的な物語の始まりなのではないか。なんと壮大な話であろうか。今後の展開がますます楽しみである。 -
やっと一巻に追いついて、今後の展開が読めるのかな?
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イサリとラゴス視点からの第一巻復習と補完
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小川一水『天冥の標8 ジャイアント・アーク1』(早川書房、2014)を読む。
シリーズ8作目の上巻。舞台は巡って1作目の時代へ。冷凍睡眠から目覚めた石模様(マーブル)のイサリ、総督政府からの独立を宣言するセナーセー市、しかし総督の統治は圧政でなく真の敵がー といよいよクライマックスへ。
材料はそろってお話のまとめに入っているので、SF的な驚愕は少ないのですが、登場人物の視点で語られるそれぞれの世界観が愉快。
人類に奉仕すべく作られた蛋白質機械プロトボット《ラバーズ》のラゴスは自らの存在意義を問い、情報生命ダダーのノルルスカインは数千万年に渡る多くの種族との交流から自己の真理に至る。
【本文より】
◯奉仕は快楽だ。正解のない難問をたった一人で負わされるより、よく知っている仕事を手際よく仕上げて報酬を受けることのほうが簡単だ。
◯僕はね、イサリ。百万人ものユレイン三世に特別な手助けをして、百万人ものミヒルやジェズベルを倒してきたよ。たくさんそういうことをしてきて、わかったことがひとつある。ー大きな助けを必要とするような人々は、結局のところ、その助けがなくなった時点でくじけてしまうんだ。 -
ついに、ついに『メニー・メニー・シープ』の世界につながった!
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これで1巻のストーリーに繋がった。想像を絶するほど壮大な下地があったのだと、もう唖然です。人類発祥以前からだものな~。イサリ視点からの1巻振り返りだけれど、物事は片方だけからの見方だけじゃなく、多方面から検証しなければ正しくつかめないものだと、しみじみ。そして最後、カヨ、なんだか怖いよ。不穏だよ~~。