火曜新聞クラブ―泉杜毬見台の探偵― (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
3.22
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本棚登録 : 92
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150313494

作品紹介・あらすじ

大スクープを摑んだけど、殺人事件の謎を解かないと水の泡!? 新聞作り命の女子高生コンビと銀髪碧眼の男子高生探偵が謎に挑む

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。いろいろ複雑に絡んでいて、よく練られてるなぁという感じ。お話のテンポもいいし、読み始めると止められない感じ。
    タイトルでもあり主人公たちのメインステージでもある新聞そのものが、ちょっと霞んでしまっているのが残念かな。ここは次回作に期待かな。

  • ホームズをオマージュしたシャーベット・ゲームシリーズに続いて、ミス・マープル(探偵役:御簾真冬)のオマージュ作品。何故?どうして?動機、行動原理を主軸とした推理劇。登場人物の関係性がこれからどうなっていくのかも見守りたい。

  • アガサクリスティーにオマージュした作品。作品名や登場人物、各章の題名などすべてそれ。で、肝心の内容は…色々ツッコミ所はある。語り手の植里礼奈が嘘が嫌いになった「事件」は事件と呼べるほど⁇と思ったし、探偵役の御簾真冬の容姿が銀髪碧眼ってラノベ⁇と思ったし、トリックがちょっとややこしすぎてわたしには理解出来なかったし、学校新聞で印刷所とか大袈裟だし、誰が読むの⁇と思ったし…イマイチ楽しめませんでした。ちょっと残念。

  • マープルを意識したキャラ作りと章のタイトル。推理の展開とかも好きな感じ。
    ただ、ファンタジーとかミステリとか、フィクションが読めなくなるほど嘘が苦手、ていう語り部の礼菜ちゃんの、その原因が、散々もったいぶったほどでもなかったな。
    生死を分かつほどの何かがあったのかと思った。そんな書き方。
    あと、裏表紙のあらすじに『キャラミス』てあるけど、そこまでキャラが立ってるとも思えなかった。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★☆☆ 9
    【整合】★★★★☆ 12
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★★★ 5
    「作家」★★★☆☆ 3
    【尖鋭】★★★☆☆ 9
    『奥行』★★★☆☆ 6
    『印象』★★★★★ 10

    《総合》74 B

  • あれだな、見た目は奇妙な高校生が推理するお話。
    とても限定されたエリアの出来事だけど、なかなかの面白さ。

  • 皆さんのレビューによればミス・マープルを知っていたらもっと楽しめたらしい。いろいろ唐突で楽しむまではいかなかった。

  • 2019.1.10読了。

  • 新聞部を立ち上げた女子高生コンビ。スクープを追ううちに殺人事件へと発展する。
    銀髪碧眼(ポイント高し)の男子高生探偵が密室の謎に挑む。

    待っていました階知彦先生第三作!!
    なんといっても見どころは、タイトルからわかる通りマープルオマージュ。
    章からまさにそうですが、随所にクリスティ愛が散りばめられている。クリスティで育った?私としては堪らないのです。

    動機による犯人の絞り込み。マープル、ポアロといった名探偵が重きをおいた動機。推理の中心に置くことで、ロジックを見事に作り上げている。

    事件の意外性も然ることながら、その後に待ち受けるものは伏線やエピソードを意外なところから引き出し(すっかり忘れていたこともあり驚いた)心に余韻を残す万人にお勧めしたい作品となっている。本格ミステリであり、かつ爽やかな印象を持つ本格は稀だ(私はライトな青春ミステリが苦手なので、階先生の作品は本格成分多めで心地よい)。

    読み終えてひとつ。
    容疑者側の守るべきものと主人公を守っていたものが繋がったときに、心から暖かい、優しい感情が溢れた。結局のところ大事なものは同じなのである。

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