よろず屋お市: 深川事件帖 (ハヤカワ時代ミステリ文庫)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 66
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150313951

作品紹介・あらすじ

不審死を遂げた養父の跡を継ぎ、持ち込まれるよろず荒事を解決する。正義の武闘派お市のたった独りの闘い。〈人情ヒロイン小説〉

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい。キャラの立ち位置、設定がわかりやすい。
    主人公「市」が感情移入しやすいキャラになっている。
    広いターゲットを狙った歴史・時代小説風の「ラノベ」みたいな感じだった。
    連作短編方式で「よろず屋」という設定も受け入れやすいのではないかと思う。
    歴史ミステリとまではいかない、ライトな感じがいいし、そこまで固くないのもいい感じ。
    ちょっと勉強になった。
    肩の力を抜いて読むには丁度いい塩梅だと思う。

  • 殺された養父のあとを継いでよろず請負業を始めた十九歳の娘、お市が主人公の時代ミステリ短篇集。
    人探し、盗まれた絵の行方、記憶喪失の娘の身元調べなどに養父の教えを思い出しながら挑んでゆく。「花嫁乱舞」の意外な真相が面白かった。
    養父の死の真相、岡っ引きをやめた理由などお市に関わる謎は解明されていないので、続編に期待。
    ところでハヤカワに時代ミステリ文庫なんてできてたの知らなかった。

  • 英国女流作家P・D・ジェイムズ「女には向かない職業」の オマージュ作品。
    読みやすく面白かったです。舞台は江戸深川、女探偵お市が活躍します。続編も是非とも読みたいです。「作者のおぼえがき」「解説」がないのが残念です。

  • 新しいレーベルにふさわしい作品でした。
    幼くして両親を殺されたお市。よりどころだった寅のために魚を盗み、その縁で岡っ引きの万七に娘として引き取られるのだが。

    年月は流れて、万七はしくじりを犯し、岡っ引きをやめてよろず屋を始めていたのだが、ある日、万七は川で溺れ死んでしまう。
    その死因になっとくしないまま、お市はよろず屋を引き継ぐのだが……。

    お市が魅力的で好き(^^)
    まだ謎が残ってないので、次巻が楽しみです。

    • yabuhibi89さん
      次巻を楽しみにしています。オマージュ作品も続編があります。
      フォローさせてくださいね。
      次巻を楽しみにしています。オマージュ作品も続編があります。
      フォローさせてくださいね。
      2019/09/19
    • ロカさん
      こちらこそよろしくお願いします。本棚の本、似ていますね(^^)
      こちらこそよろしくお願いします。本棚の本、似ていますね(^^)
      2019/09/19
  • 目次:序章 初陣号泣 師宣恋慕 花嫁乱舞 水死宿命 終章

  • 【収録作品】序章/第一話 初陣号泣/第二話 師宣恋慕/第三話 花嫁乱舞/第四話 水死宿命/終章

  • お江戸のコーデリア・グレイと聞いて。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。2006年、はじめて書いた時代物ミステリー「消えずの行灯」にて、第28回小説推理新人賞を受賞。翌2007年、受賞作が収録された短編集『消えずの行灯 本所七不思議捕物帖』を双葉社より上梓。以降、時代小説のほかに現代ミステリーも手がけている。日本推理作家協会会員 歴史時代作家クラブ会員。

「2019年 『日本一の商人 茜屋清兵衛、危機一髪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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