死んでもいい (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
3.60
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本棚登録 : 589
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150314293

感想・レビュー・書評

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  • 「死んでもいい」
    自分の手で殺したかった。
    ここまでの事をしていたのに、学校は何も関与しなかったのだろうか。
    いくら参考人として呼んだだけだとしても、身体検査はしなかったのだろうか。

    「ママがこわい」
    全て計算通りに進んでた。
    自分の娘が巻き込まれたのは偶然といえど、手引きした罪はあるだろ。
    人質は居なくなったと思った矢先に、しっかりと人質と共に現れるのは怖いな。

    「からたねおがたま」
    止めたのは見知らぬ人で。
    性的なものは気付きずらいだろうが、知った時の衝撃は凄いだろうな。
    どういう意味を持つ行為か理解していなくとも、遊び感覚なのは悲しい事だな。

    「その一言を」
    無意識にものを盗む手に。
    注意はしか出来なかったのだろうが、実害が出てからでは遅いだろう。
    逃げる事が出来なかったのは仕方ないが、一人で行動させるのは危険だったろ。

    「彼女は死んだ」
    物語の結末は二人の秘密。
    作者ではなく読者が見入るのは嬉しい事だが、透過し過ぎたのだろう。
    作中から導き出した答えだったのだろうが、主人公のモデルは誰だったのだろ。

    「タイトル未定」
    読みましたと問われる度。
    確認せず軽率にした事が、自身の身を危険に晒すなんて有り得るだろ。
    誰がどこで何を見ているなんて、簡単に気付くことができないからこそ怖いな。

  • 日本のどこかで実際に起きているかもと想像した。なんとなく怖い。特に”ママが怖い”は、ゾッとした。

  • イヤミスだけでない怖さ。不穏さありつつ、あれこれ本当の話と思わせるような本作。最後の話怖すぎるて…

  • ★★★
    今月3冊目。
    いやーこの人の本はだいたいわかってきた。
    家系とか桐野夏生みたいな気持ち悪い文章。
    女性作家だけど、頭はだいぶぶっ壊れてるな。好きだけど。
    まだまだこの作家さん掘ってきます。

  • 表題作の「死んでもいい」を読んで
    ちょっと嫌な感じの作品だなぁと思ったが
    全体的にイヤミスならぬイヤ本だったが
    いろんなバリエーションの嫌な話がおもしろかった!

    技巧に満ちた嫌な感じの「その一言を」
    意外に読後感はいい「からたねおがたま」
    逆に読後感の悪い「ママがこわい」「彼女は死んだ」
    メタ的な「タイトル未定」

  • 私、好きじゃないや、この本。
    あんまりおもしろくない。

  • 最初と最後の話がよくわからなかった〜

  • 1作づつ、それなりにまとまった短編集。
    さすがに、どれも上手い。
    とはいえ、個人的には、長編のほうが活きる作者だと思う。

  • 屈折した闇の心が怖かった。
    本人達しかわからない闇。
    ママが怖い。は、女性の執念が最後に見えて本当怖かった。。その一言を。や、タイトル未定。は、なんとも言えない、現実的にありそうでいて、でも非現実的で、背筋がぞっとする怖さだった。
    短編集で読みやすく、面白かった。

  • ☆0.5

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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