蒸気と錬金 Stealchemy Fairytale (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2021年2月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150314729
作品紹介・あらすじ
蒸気機関と錬金術の産業革命で近代化を果たした、19世紀英国。売れない小説家の「私」は〈幻燈種〉ポーシャとアヴァロンへ旅立つ
感想・レビュー・書評
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「蒸気と錬金」タイトルからワクワクする思いで本書を購入しました。
内容は、主人公である「私」と蒸気錬金式幻燈機に収められた妖精型幻燈種「ポーシャ」と共に傑作小説を執筆すべく、編集者から提案された取材旅行に向かうというもの。主人公とポーシャとの夫婦漫才とも取れる掛け合いが楽しく、最後までテンポ良く読むことが出来ました。
ただ、私が小説に触れてまだ間もないからか、普段使用しない漢字があったため、まだまだ勉強が足りないなと感じる部分がありました。
最後まで読み、私自身も旅に出たいなと思わせるような、爽やか作品だと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『娯楽』★★★★★ 10
【詩情】★★★★☆ 12
【整合】★★★☆☆ 9
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★★★☆☆ 3
「可読」★★★☆☆ 3
「作家」★★★★☆ 4
【尖鋭】★★★★☆ 12
『奥行』★★★★☆ 8
『印象』★★★★☆ 8
《総合》75 B -
もう、蒸気錬金術というギミックだけで素晴らし苦面白いです。
内容も今までの著者の様な内容とは趣が違って楽しく読めました。
でも今までの架空戦記物も読んでみたいですね。 -
起承承転みたいな物語構成の小説。
知らぬ間に裏で事件が進行して、終わったんだか終わってないんだかよく分からないうちに最後のページにたどり着く。
しかも地の文は延々と主人公の卑屈な一人語りを読まされる。毒舌ヒロインとのバディものではあるけれど、肝心なところで活躍しないのでなんかスッキリしない。
至る所で残尿感を感じる。 -
蒸気錬金技術が発達したロンドン人が魔法都市アヴァロンを旅する物語。
使い魔の妖精と作家のやり取りが小気味良い。