裏世界ピクニック6 Tは寺生まれのT (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 289
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150314767

感想・レビュー・書評

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  • 南海のカツカレー、空魚ちゃんは辛いの大丈夫なのね。
    つか、ヒラメの盛り合わせを完食した鳥子の方がスゴイのか…

  • 間延びして来たぞ。大丈夫か。アンケート結果で止めされらない、人気なくなるまでのばされる。ラノベって、漫画週刊誌から前に戻って行くのか。

    面白いんだけど。

    次だ、次。

  • 『大長編 裏世界ピクニック・そら魚と寺生まれのTさん』という感じです。もともと《Tさん》はネタ枠なためか、いつもより恐怖成分は少なめ。準レギュラーとなったカラテカ茜理も参戦し、裏世界と表世界を行ったり来たりしながら進む冒険譚というテイストで、今まで一番エンターテインメント性が高く楽しい回でした。また《Tさん》の行動原理や『破ぁ!』についての考察が興味深く、なるほどと思いました。未だ明らかにならない裏世界の真意だけでなく、名前を与えられた”少女”が今後物語にどう絡んでくるか気になる。続きがとても楽しみです。

  • 二人の裏世界探索奇譚ももう六巻。いつも短編や中編の集まりたけれともこれは丸々一冊が「Tさん」に纏わる怪異という長編になっている。
    相変わらず読みやすくて面白かった。
    最初紙魚が記憶喪失になったあたりとか、全然噛み合っていない会話をしているのに通常進行していくところとかはなかなか気持ち悪くてよかったけれど、Tさん何度も出てきて「破ァ!」するので段々面白くなってきてしまった。
    過去作に出てきた彼女も出てくる。彼女、わたしはわりと好きなので和解は無理でもなんかもうちょい仲良く(???)なれるか、さもなくばまたこっぴどい裏切りとかしてくれないかなあとわくわくしてしまう。
    ものすごいパンチがある感じではなかったけれど読みやすくて面白い話だった。最後の小桜の様子も気になる。

  • シリーズ第6弾!
    今作はTは寺生まれのTの1本構成の、シリーズ初長編

    Tさん日常生活に紛れ込んでたり、初っ端空魚ちゃんの記憶が無くなってたり…Tさん怖っ
    名前が分からない寺生まれのTさん…「破ぁ!!」の破壊力が凄すぎる笑
    良い人なのか…裏世界らしくやばい人なのか………
    悩ましいタイプの怪談
    怖すぎないゾワゾワ感で面白い
    そして裏世界で出会った少女
    一体何者なのだろうか、7巻をこれから読むのが楽しみ

    実際はどんなネット怪談なのかなーって調べてみるとTさんは結構面白く描かれてて、人気な人なのかなぁと思ったり

  • 裏世界ピクニックシリーズ6。
    今回初めて長編となり、「寺生まれのTさん」が中心となってる。
    「破ァ!」という一言で異世界のものを吹き飛ばすTさんが空魚の敵となる。「破ァ!」を受けると異世界に繋がる記憶が封印されてしまったり、中間領域に飛ばされたりと苦戦する。
    ネットロアでは救世主というか全てを吹き飛ばすオメデたいオチに使われるようだが、敵として現れると神出鬼没で恐ろしい。
    ドタバタ感とナンジャコリャ感はいつもより倍増してるが、楽しく読むことが出来た。

  • 1巻まるまる1つのエピソードを扱い、かつ創作怪談を題材にした異色の巻。
    まさか今になって寺生まれのTさんをこんな形で見るとは思わなかった。

    元が創作であること、裏世界の意志が接触を試みてくる部分がテーマであることから引き続き恐怖要素は薄め。
    最初の方の巻にあったじっとりとした怪談の恐怖が無いのは寂しいが、今後はSF的側面から裏世界の仕組みや成り立ちに迫っていく感じなんだろうか。

  •  一巻まるまま、寺生まれのTさんが大暴れする6巻である。
     この巻は章立てがシンプルであり、ファイル一つで物語が構成されている。

     ファイル20 Tは寺生まれのT

     あとがきでは劇場版だった旨が述べられていて(P.312)、著名でかつ大規模なネタである「寺生まれのTさん」を扱う上で特上待遇を用意した印象もあった感であった。
     快復した潤巳るなまで参戦するオールキャストで展開された物語は、やはり派手ではあった。
     Tさんが強すぎて倒せない状態で、やっぱり理不尽な存在だよなと改めて思う。
     「破ぁ‼」で全部潰されちゃうんだから、酷い話である。

     ところで今巻はおそらく、次巻以降で

    「裏世界のターゲティングが切り替わった」

     ことが焦点になってくる、その発端なのだろう。
     結末でそのことが引きに使われているが、これまでほとんど怪異に関与してこなかった彼女が今回はガッツリ参加しているのは特徴的である。
     空魚、鳥子が裏世界への関わり方を少しずつ変えてきている中で、あちら側が考えを変え始めたとしても、そこはおかしなことではない。
     特に鳥子は、すでにターゲットとしては不適切なので、物語の流れが変わってくるのは理解できるところである。

     分析はさておき、今巻は星四つ半程度で評価している。
     どうしても舞台が表世界中心になっていたし、そこは「裏世界ピクニック」としてはやや弱くなっていた面はある。
     とはいえ、それも含めて「劇場版」の味わいな気もするので、それも含めて楽しませてもらった旨は加筆させていただきたい。

  • よくわからないものに自分を観察されて接触をとられるのなかなか恐ろしいけどそれが寺生まれのTさんなのが身近なかんじを出してて怖すぎず笑いをとりすぎずバランスとれてるのかなぁ トンカツに生クリームみたいな取り合わせな気もする

  • 5月20日読了。図書館。

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著者プロフィール

小説家。代表作に『裏世界ピクニック』(ハヤカワ文庫JA)、『そいねドリーマー』(早川書房)など

「2019年 『迷宮キングダム 特殊部隊SASのおっさんの異世界ダンジョンサバイバルマニュアル!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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