- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150400965
感想・レビュー・書評
-
ドロシーがめでたくカンサスへ帰った後のお話ということで、かかしとブリキの木樵りニックと、新キャラの大冒険。百年前ということもあるけれど、この女性観どうなんでしょう。魔法で生まれたキャラの掛け合いがまるで漫才のような楽しさ!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドロシーとライオンが出てこない。
-
オズの魔法使いシリーズ2作目。子供に読み聞かせをしながら私としては実は終盤まで内心でだいぶ不満があったのですが、終盤の展開に見事にやられたので、続けて第3作も今注文したところです。
訳者が違うということも理由のひとつではあるのでしょうが、物語の出だしからこれは前作とは違う作者が書いているのではないかと疑ったぐらい、なにかが違うと感じました。前作はどこか抽象的で各キャラクターも設定も何かのシンボルのような印象があったのに対して、私が本作の出だしで主人公の少年に感じたのはもっと生き生きした具体性でした。それでこれは筆者の話術に磨きがかかったということかもしれないと期待したのですが、中盤にさしかかるにつれて逆に不満を感じていくことになりました。映画でも小説でもしばしばあることですが2作目で単純化され冒険物語の側面が強くなり、1作目がそのシンボル的な物語によって伝えていた哲学的・教訓的なメッセージがなくなっているからです。1作目ではそれぞれ自分の欠点を回復することを切に願い、お互いを補い合っていた仲間たちは、今作では最初から自分に満足していて若干鼻につくほどその自慢を振りかざしており、その一方で仲間にはときに不満を持ち口論めいたこともしばしば起こります。しかし、考えてみればそれも筆者の洞察力が上がり、登場人物が一層私たち人間らしくなったということなのかもしれません。前作からドロシーの仲間たちは奇妙でしたが、本作ではますます奇妙さに磨がかかり、敵が女の子だけの軍隊ということもあって、ともするとなんだかかなり倒錯的な物語なのではないかという気がしてきてしまいます。それぞれの登場人物により著者が何を主張したいのかはわかるようなわからないような、です。そんなような不満は感じたのですが、本書にはそれを補う冒険があります。この本を読んで楽しかったなあと思わせる結末がありました。というわけで、(全14作まではいかないにせよ)ドロシーとオズマ姫にもう一度会うために3作目を読んでみたいと思いました。 -
(メモ:中等部3年のときに読了。)
-
「オズの魔法使い」の続編。作者がファンの子供たちから、
「もっと書いて!」という要望を受けて書いたものです。
<あらすじ>
ドロシーがカンザスへ帰ってしまった後のオズの国。
エメラルドの都は、かかしが王様となり、西のウィンキーの国はブリキの木こりが治めていました。
主人公は、チップという少年。意地悪ばあさんな魔術師のモンビに育てられましたが、
ある日、変身の術で大理石の像に変えられそうになったチップは家出をします。
続き→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-353.html -
2009/7/19 チェック済み
-
『オズの魔法使い』の続編、オズ・シリーズの第2作目。
ドロシーがオズを去った後のお話。
オズの国の北、ギリキンの国に住むイタズラ少年のチップは、意地悪な育ての親のモンビが大嫌い。
ある日、自身のイタズラが災いして、チップはモンビの怒りを買ってしまう。
命からがらカボチャ人形のジャックと逃げ出し、途中で木挽き台をお供に加え、エメラルドの都へと向かう。
ちょうどその頃、エメラルドの都にある宝石を狙って、美少女だけの革命軍が反乱を起こそうと企んでいた…。
オズ・シリーズで要となる人物、オズの真の王位継承者がこの巻で出てくるのですが、その正体には驚かされました。
シリーズ14作中、唯一ドロシーが登場しない物語なのですが、個人的には『オズの魔法使い』と並ぶぐらい大好きです。 -
あまり冒険にあふれるテンポもなくいまいちだった。28.June.08