スフィア 上: 球体 (ハヤカワ文庫 NV ク 10-2)

  • 早川書房
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本棚登録 : 186
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150406868

感想・レビュー・書評

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  • 調査隊に数学者が参加するんじゃなかったっけ?そこにヘェ〜って感心した記憶が。。。

  • そういうオチか。

  • はじめの方からいきなり思っていた展開とは違う方向に話がドンドン進んでいくので驚いた。
    平たく言えば海底での未知との遭遇。
    何よりも焦燥感を描くのが上手い。途中の絶望感は結構半端ないですよ。
    いい意味で謎を謎のままに残しておく(それでも納得はさせられる)のはありだなーと思いました。

    終わり方も綺麗に纏まってていいと思います。
    人間の知性の限界みたいなテーマがいいですね。

  • さすがクライトン

     スピード、ストーリー、シンプルと3つのSがそろった傑作。

     上下巻だが一気に読み通すことができる。さすがクライトンだ。

     プロローグもエピローグもなく、冒頭から一気にストーリーが展開する。登場人物の背景もなにもない。ただただ一気に戦場に出発し、気づいたら最前線だ。

     海底に長さ800mもある宇宙船が発見される。周囲の状況から、海底には500年は眠っていることが明らかに。軍に率いられた科学者たちは謎を解明に向かうが、船はブラックホールを経由して未来のアメリカからきたものであることがわかる。

     続いてのドッキリは、その船には宇宙で拾ったと思われる不思議な球体が格納されていること。ファースト・コンタクトだ。科学者の一人が空洞であるその球体に入ってから周囲には不思議な現象が起こり始める。

     ラストにかけて、球体に入った人間は「すべてのことを無意識にうちに具現化できる能力を持つ」ことが明らかにされる。その能力は恐怖や弱さ等人間の弱い側面を強調するため、理想的なものとモンスターが同時に作られることになる。

     無意識が作り出した恐怖の象徴であるオオイカなどのモンスターにより、一人ずつ科学者たちは死んでいく。そして3人しか残っていないとき、その能力者がいったい誰なのかというパニックが最高潮に達して一気にクライマックスへ。

     いつもの通り、用意した題材やスピーディーに変化するストーリー展開に比べてエンディングは尻切れトンボの印象がぬぐいきれないが、間違えなくこれは彼の最高傑作の一つだろうと思う。

  • 航空機墜落調査班のメンバ-心理学者ノ-マンは、南太平洋に300年前に海底に沈んだ宇宙船の調査のため、330メ-トルの海底居住施設に向かう。そこでおこる危機・・・。長さ800mの宇宙船って想像できない。
     「ヒトが他の生き物と違うところは、想像することができるところ。」まあ、この能力によって、こういった小説も空想して、頭の中で、映像として、文章を見られるから本が存在しているのだけどね。閉所恐怖症の方には、お勧めできません。

  •  先日読んだ同じ作者の小説が本当にダメだったので、ちょっとびっくりして別の作品を読むことにした。一気に読めたのは同じだけど、こちらは実におもしろかった。

     作者の(このペンネームでの)デビュー作によく似ている。科学者が集められて特別任務に就く設定とか、人類の概念を超えた危機のありかたとか。300年前の宇宙船という話も魅力的だし、いくつかあるどんでん返しも、説得力のあるものだった。ラストも印象的だし。

     アクションシーンが荒いような気がするけど、知的好奇心も含めて、おなかいっぱい楽しませてくれた作品。クライトンはこうでなくちゃいけない。
    2007/12/24

  • SFミステリー(?)ってご存知ですか?医者としての知性と、エンターテイナーとしての技量を、惜しみなく小説に注ぐマイクルと出会った初めての本。ごめんなさいね、コレ読んだのも大学の時だから、細かいトコは忘れてしまいました。でも、マイクル・クライトン読むなら三本指に入る傑作。上巻。

  • 自分の思い通りの現象が起こる世界。
    でも、それはスピードが違うだけで、この現実世界でも起こりうること。

  • プレイよりはあんまりだった。少し現実味に離れてて、でもスリリングな感じはgood

  • 学生の頃、読書って面白い!と目覚めた本。図書館で「表紙がきれい」という理由だけで借りたのに、最後は寝る間を惜しんで読んだ。深く考えず読んだほうがいい。

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