- Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150406929
感想・レビュー・書評
-
ターミナル・マン (ハヤカワ文庫NV)
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった( ´ ▽ ` )ノ
どんなふうに面白いかは、解説でゴー先生が書いているとおり( ´ ▽ ` )ノ
もう、あれは完璧な解説だね( ´ ▽ ` )ノ
書き足すことは何もないや( ´ ▽ ` )ノ
前半の手術シーンの書き込みはさすがクライトン( ´ ▽ ` )ノ
後半のシリアルキリングはまさに「羊」の前駆( ´ ▽ ` )ノ
まあ、ラストに何の余韻もないとことか、人物が薄めだとか、問題はないでもないけど、いま読んでも存分に楽しめる( ´ ▽ ` )ノ
話は極端にシンプルだから、映像化したらかなり安っぽくなってたろうな( ´ ▽ ` )ノ
2017/03/01 -
脳の損傷による発作的な暴力を取り除くための治療として、脳に手を加える。頭を切開し、直接、脳細胞に電気信号を送る。しかし、その影響が悪い方に循環し、発作が連続的に起きるようになる。そのとき、患者は病室から逃げ出していない。それを追いかける医師たち。前半の少しまどろっこしい話はともかく、患者が逃げ出してからの展開はハラハラドキドキで楽しめる。いつどこで誰が被害にあうのか。やはり人はどんどん死んでいく。てんかんの治療目的での脳手術は行われていた時代があったようです。脳のどの部分でどのようなことを感じているのかも、分かりつつあるようです。本書ではある部位に刺激を与えると、性的な興奮を味わえるというくだりがあります。そういうことが今の技術でできるのかどうか知りませんが、もし可能になったとしてあなたはその手術を受けたいですか? ボタンを押すと快感がある。他の動物だと死ぬまで押し続けるかもしれませんが、人ならばどうするのでしょう。これもまた、図書館のリサイクル市で見つけました。
-
初期の作品。読み始めたが全く入っていけない。全然面白くない。作家も練習してこそ、いい作品が書けるようになるんだな。
-
マイクルクライトンの1980年代に書かれた医療ミステリー。暴力的なまでのてんかん患者を、コンピューターによっててんかんを制御する手術を行い、患者が暴走してしまうというストーリー。
本の主題は、ホラーというよりは、精神をコンピューターで制御することの有無という部分に置かれている気がする。話的にはごくごく単純な特に伏線もないため、さくっと読めるのではないかと。
1980年代のIBMのホストコンピューターの描写などは、見た事無い世代なので(旧型の使われなくなったブツは見た事ありますが)、当時の描写も時代を感じて面白い。
ただ、今現在にも通じるものがあると思う。
今なら、もちろんコンピューターを小型化して、この本のような暴走は生まれにくいかもしれないが、精神をコンピューターで制御するべきかどうかの有無というのは、書かれて30年たった今でさえ、回答が出ていないんじゃないかと。
そういった意味では、今まだ色あせないSFとして、楽しめる作品でした。
ただ、マイクルクライトンの他の作品よりは、人物の魅力が薄く、主人公達に入り込むことができなかったかな。 -
この作者の作品というのは,新しそうですごく古いところがある。映画化で有名になった「ジュラシック・パーク」などは典型的な例で,バイオテクノロジーとかカオス理論とかの飾りをとってしまえば,要するに怪獣が闊歩する魔界を旅する冒険物語である。
この作品も同じだ。コンピュータとか医学的な飾りをとってしまえば,「フランケンシュタイン」と同じ人造人間の悲劇である。そう思って読めば,とっても勢いのあるサスペンス小説だと思う。電子レンジのくだりなど,新旧取り混ぜた思いつきでおもしろかった。
ただし,その飾りの部分がとてもおもしろい小説とそうでない小説があるわけで,残念ながらこの小説は個人的にはおもしろくない方だった。特に,医療サスペンス的な部分が冗長で,また主人公にも感情移入が出来なくて妙に長く感じた。
逆に,1960年代頃を舞台にした物語として,たとえばポケベルとかのギミックが楽しく,登場人物たちが当たり前のものとして使っている先端技術が,今ではノスタルジックでおもしろい。「プリントアウトする騒音にあふれたコンピューター室」などというのは,もう少しすると脚注が必要になってしまうような気がする。
クラントンだと思って期待せず,オーソドックスな医療&犯罪者狩りサスペンスだと思って読めば,けっこういい作品かな。それ以上には感じなかった。 -
/?day=20060526
-
脳にコンピュータチップを埋められた男の話。神経科学的に興味深い内容だった。