要秘匿 (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150414351

作品紹介・あらすじ

CIA分析官ヴィヴは米国潜入中のロシアスパイの情報をついに突き止める。だが、その人物は自分の夫だった!? 話題の諜報小説

感想・レビュー・書評

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  • 主人公はCIAでロシアのスリーパーをネット上で追跡している女性。彼女はある日スリーパーを操る人間のPCに夫の顔を見つける。何故夫の写真がここにあるのか。夫を問い詰め聞き出した内容は・・というドラマチックな幕開けでワクワクした。主人公は仕事より子供を優先したい母親だが、金銭的に難しいので仕方なく働いている。CIAで働いていたってそういう女性もいるってことが新鮮。夫の言いなりになっていた彼女が、家族も同僚も守りたいと必死になる様子に引き込まれた。夫を信じたいけど信じていいのか。主人公にも読者にもなかなかはっきり分からない。それでもラストはびっくりだった。

  • CIA分析官ヴィヴは、米国に潜むロシア工作員の調査に心血を注いでいた。二年に及ぶ暗闘の末、ついにその手がかりを掴んだヴィヴ。だが目にした機密画像に衝撃を受け、彼女は当局への報告をためらう。なぜならロシア側の重要人物として映し出されたのはヴィヴの夫、マットだったのだ!最愛の人物の裏面を知った彼女は決断を迫られる。夫を告発するか、国家を裏切るのか?CIA出身の著者による迫真の諜報スリラー。

    もっとハードな展開を期待していたのだが、残念。
    構成が後出しジャンケンだし。

  • 『要秘匿』(カレン・クリーヴランド著)を読了。

    自分の夫が本当にスパイなのか?CIA分析官の主人公が仕事と家族の間で葛藤しながら真実に迫っていく。読んでいてもどっちなんだ?とドキドキ&ハラハラ。そしてCIA内部の状況などもとてもリアリティがあって緊張感たっぷり。面白かったです。

    やっぱり強い女性が主人公の作品が好きです(笑)。

  • 何気ないオフィス内の描写がリアル。主人公に感情移入させられる書きぶり。

  • 主人公・ヴィヴィアンはCIA分析官。ロシアのスパイを探る仕事中、敵のPCの中から愛する夫の写真を見つけてしまう。
    陰謀もののハラハラ感もありながら、家族愛、仕事と育児の間に悩む姿など葛藤が細かく描かれている。

    母は強し。

  • 信じていたはずの夫が実はロシアのスパイでも驚きなのに
    君に近づいたのは作戦の一環だけど
    この家族への愛は本物でどうにか二人でアメリカとロシアという
    しがらみから抜け出して2人の家族を守らないか?と持ちかけられたら、、、、

    ヴィヴはずっと
    わたしの家族ではなく
    わたしたちの家族と
    マットに言ってほしいが
    なかなか言わない。
    その一言だけでも
    ヴィヴは救われるのに。
    何故言えないかが猜疑心をあおる。

    どうしたらその一言を言うのかという駆け引き
    イコール男女、夫婦の愛の確認が
    スパイ物の緊張感とも重なり

    盲目的になるまいなるまいと思っていることが
    どツボにはまってる感じで
    最後のマットの一言も余韻を残す。

  • CIAで分析官として勤務しているヴィヴィアン(ヴィヴ)とその夫であるマットの物語。ヴィヴはロシアのスリーパー(米国に潜伏している工作員)を調査して夫のマットの写真を見つける。それを境に、マットに対する疑念と子供たちを守る母親としての本能が葛藤する。

    著者が元CIA職員であるためか、物語の展開が非常にリアルで、スリルを感じる。著者自身の体験がベースになっているフィクションなのだろうが、半分以上は事実なのではないかと思えるくらいのリアルさがある。本作品はヴィヴの視点で描かれているが、マット視線にしても別の作品になりそうな気がした。

  • 結末が予想通りすぎた。

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