インナー・トラヴェルズ 下 (ハヤカワ文庫 NF 172)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150501723

作品紹介・あらすじ

水深60m以上ものスキューバ・ダイヴィング、キリマンジャロ登頂など、中米、アフリカ、アジア各地を訪れては思わぬ危機に遭遇したクライトン。だが、それらは素晴らしい発見の連続でもあった。やがて旅は霊的次元に到達、サボテンと対話し、オーラを見、チャネリングをし、霊界を遍歴しながら新しい世界観にめざめていく。既成の知の枠組みに縛られずに、じかに見、聞き、感じることの重要性を語る、奇想天外な旅行記。

感想・レビュー・書評

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  • インナー・トラヴェルズ〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)

  • 「ジュラシックパーク」などの原作者の半生の下巻。上巻と趣向を変えて、コナン・ドイルが晩年に心酔した透視能力者の話から。その段階ではスピリチュアル系の話には懐疑的だったのが、下巻の後半ではその手の話ばかりになって、かなり辟易する。何しろ、客観的な記述がなくなるからである。

    途中にある紀行、特にジャマイカとパプアニューギニアの話は、まるで小説かのように非常にスリリングで面白い(ま、小説なのかもしれないけど)。それについ相対して読んでしまうので、心霊体験を全く検証も疑問もなく受け入れて書かれている章は、どうしても「常軌を失った作家」と見えてしまう。

    最後の章で「いろんなことが有るかもね」と締めていて、そこまでな良かった。そのあとに、そういった超常現象懐疑派に向けて書いた文章で完全に失望。「ノーベル賞を取った学者も、科学で証明できないことが有ると言っている」「科学者もミスリードで間違った内容を発表してきた」という、読むに耐えない文章が(過去の論文等を調べている点は評価するが)蛇足的に長々と載せられていて、どこが「ハヤカワ・"ノンフィクション"・文庫」やねんとツッコんでおしまい。

    最後の章がなければ、☆3~4は有ったかもしれない。

  • 金も名誉も手にした、天才作家マイケル・クライトンの自己探求世界紀行記。海底からジャングル、砂漠、キリマンジャロにまで行った彼の旅はやがて自己の心の中へと向かっていく。

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