戦闘機 下: 英独航空決戦 (ハヤカワ文庫 NF 227)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150502270

感想・レビュー・書評

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  • バトルオブブリテンの経過の描写が続く。そして後日談。
    良くも悪くも小説家だなあという感想。面白いことは面白いのだが。
    今までの戦記物と比べてカリカチュアが強く違和感を感じる。特に人物描写。

    結果としては英国側がドイツの猛攻をしのぎ勝利するのだが、実はこの勝利は危ういものであったということだ。壊滅寸前だった英国戦闘機隊はヒトラーの思いつきで息を吹き返す。英国の首脳部の下らない主導権争いもちゃんと記述がある。英国パイロットの消耗とパイロット訓練のお粗末さ。レーダー基地の被害とさとられないための丁々発止のやりとり。挙国一致による官民の垣根を超えた防衛体制。

    両国とも近代的な空軍との大規模空戦は世界初で戦術などを試行錯誤する必要があった。

    意外な人物と言えば、ジョーケネディ(JFケネディの父)の記載があった。
    調べてみるとこの時期に著名な外交官として英国に居たのだな。
    著者は英国の裏切り者として扱っている。歴史的に見てもその通りの評価のようだ。

    下手なイラストが数点載っている。何でかと思ったらウーデットのだった。

  • 上巻に比べるとテンションはローに入ります。上巻が決戦前夜なら下巻は決戦です。人間のメインが作る人から操る人に移行してます。政治家さん達の足の引っぱり合いっぷりは最後まで続いて後味の悪さを演出しております。

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