ワンダフル・ライフ: バージェス頁岩と生物進化の物語 (ハヤカワ文庫 NF 236)
- 早川書房 (2000年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150502362
作品紹介・あらすじ
1909年、カナダで5億年前の不思議な化石小動物群が発見された。当初、節足動物と思われたその奇妙奇天烈、妙ちくりんな生きものたちはしかし、既存の分類体系のどこにも収まらず、しかもわれわれが抱く生物進化観に全面的な見直しを迫るものだった…100点以上の珍しい図版を駆使して化石発見と解釈にまつわる緊迫のドラマを再現し、歴史の偶発性と生命の素晴らしさを謳いあげる、進化生物学の旗手グールドの代表作。
感想・レビュー・書評
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2015.6.18
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おもろいから500ページは思ったよりもスラスラ読めるけれど、最近「頭のいい人がパーでも分かった気になるように簡潔に面白おかしく書いてくれた親切な本=離乳食本」を読んでたせいか長くてムズい。でもおもろい。
「現動物界の門は代表的7つ。バージェス化石動物15-20はそれぞれ独立した門。」
「節足動物は現存の3グループと絶滅の1グループ。バージェスはこれらの原始的代表化石と20を超す基本デザインを持つ。」
「異質性ピーク」
「悲運多数死」
「偶発性」
「複雑な複数因子によって切り抜けた生存組。但し絶滅時生存可能性を高めるある仕組みは最初の進化原因とは無関係の偶発なのでは(白亜紀末に哺乳類が生き残ったのは小さかったからかもだが生き残るために小さかった訳ではない)」
表現として好きなのは「スティーブンキングは馬鹿げた進化と呼ぶ。私はそれをダーウィニズムと呼ぶ。」ってやつ。
冒頭作者が逆円錐の進化図をヤイヤイ言うてたのも納得。
古生物好き、進化生物学好きって人にオススメ。
あと「輪廻」とか「天国」とか信じてない人も楽しく読めると思う。 -
一般人のうちでも、それなりに活字を読む気がああって、専門的なというか、実に理系っぽい言いまわしに耐えられる人だけがついてこれる世界。みたいな。いやしかし、何故に長々と語るのか。言いたいことはトヨタ式でA4で1ページにおさめろって言われてないのか。
というわけで頑張って読むわけだけど、化石の世界も深いというか、そこから進化論やら科学的解析法やら帰納法やら、勉強にもなる。いや本筋は古代生物なんだろうけどね。
写真とか復元予想図とかあるのは良いよね。だいたい素人が化石だけ見せられても分からんし。 -
ダラダラと長い。
読んでいてだらけてしまい、読了に半年かかりました。
面白くなかった。 -
「ワンダフル・ライフ」スティーヴン・ジェイ・グールド著・渡辺政隆訳、ハヤカワ文庫、2000.03.31
603p ¥987 C0145 (2021.04.27読了)(2021.04.05拝借)(2000.07.22購入)
副題「-バージェス頁岩と生物進化の物語-」
【目次】
序言および謝辞
1章 期待の図像を解読する
2章 バージェス頁岩の背景説明
3章 バージェス頁岩の復元―新しい生命観の構築
4章 ウォルコットの観点と歴史の本質
5章 実現しえた世界―“ほんとうの歴史”の威力
文庫版のための訳者あとがき
図版クレジット
文献目録
☆関連図書(既読)
「ダーウィン先生地球航海記(1)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1995.06.23
「ダーウィン先生地球航海記(2)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1995.10.02
「ダーウィン先生地球航海記(3)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1995.11.20
「ダーウィン先生地球航海記(4)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1996.01.20
「ダーウィン先生地球航海記(5)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1996.02.23
「種の起原」チャールズ・ダーウィン著・堀伸夫・堀大才訳、朝倉書店、2009.05.10
「ダーウィン『種の起源』」長谷川眞理子著、NHK出版、2015.08.01
「新版ガラパゴス諸島」伊藤秀三著、中公新書、1983.04.25
「ガラパゴス博物学」藤原幸一著、データハウス、2001.10.25
「さよならダーウィニズム」池田清彦著、講談社選書メチエ、1997.12.10
「失われた化石記録」J.ウィリアム・ショップ著・阿部勝巳訳、講談社現代新書、1998.03.20
「NHKスペシャル 生命大躍進」生命大躍進制作班著、NHK出版、2015.07.10
(「BOOK」データベースより)amazon
1909年、カナダで5億年前の不思議な化石小動物群が発見された。当初、節足動物と思われたその奇妙奇天烈、妙ちくりんな生きものたちはしかし、既存の分類体系のどこにも収まらず、しかもわれわれが抱く生物進化観に全面的な見直しを迫るものだった…100点以上の珍しい図版を駆使して化石発見と解釈にまつわる緊迫のドラマを再現し、歴史の偶発性と生命の素晴らしさを謳いあげる、進化生物学の旗手グールドの代表作。