- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150704018
感想・レビュー・書評
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3-
カーター・ディクスン名義での第一作。
古城、怪し気な城主、不気味な甲冑室、と、雰囲気だけは最高。
しかし翻訳の古さも手伝ってか、情景描写の曖昧さ、わかりにくさが足を引っ張る。城内の各部屋の位置関係が不明瞭。そのわかりにくさ故、物語にも入り込めず、真相が明かされる場面になってもいまいち盛り上がらない。作中では誰かが城内の見取図を作るのだが、それを読み手にも見せてくれれば良かったのに。 -
9月の20冊目。今年の162冊目。
初カーター・ディクスン(ジョン・ディクスン・カーも読んだことなし)。うーんこういうのって図があると本当にわかりやすいんだけどな・・・と思いました。それだけでだいぶ想像できることが多くなりますよね。まぁもっと古典を読まねばなーと思わせてくれた1冊でした。 -
イングランド東部、イースト・アングリアの海岸にのぞむ夜な夜な幽霊が現れるという古城ボウストリング(弓弦城)で密室殺人が起こります。
2人の客が城の見物に訪れた夜、当主のレイル卿が甲冑室で殺されます。
密室状態の甲冑室で首に弓の弦を巻きつけられたレイル卿の絞殺死体が発見されます。
しかも、容疑者は卿の愛娘なのです。
さらに次々と続く殺人。
事件解決の依頼を受けたフェル博士、H・M卿の前身と言われる犯罪学者ジョン・ゴーント博士が事件に挑みます。
盛り上がる要素はたくさんあるのに、盛り上がりに欠けていたのが残念に思いました。 -
かなり明確な密室ものなんだけど、なぜか密室であることに関する考察が少ないのが気になる。甲冑が満ちあふれた部屋の中で、当主があっという間に絞殺されるかなりの不可能状況なのに、すっと描かれてしまっているのが少し不満。
解決は「なるほど」と思えるものなのだけど、舞台となる城の図面がきちんと頭に入っていなかったせいか、ちょっと驚き損なった、というのが実感である。
やっぱりフェル博士やH・M卿じゃないと盛り上がりに欠ける。王道なんだけどちょっと地味であった。
2008/3/31 -
ジョン・ゴーント博士が探偵役。
古城の甲冑室で密室殺人といういかにもカー好みの設定だが、盛り上がるべき要素はあるのに平坦なまま終わってしまった感じでちょっと残念。 -
残念ながら名義が違ってもやはり
犯人の傾向は同じ、ということを
つくづく感じてしまいました。
犯罪の手口は幸いにも
結構凝っていて
「錯覚」を用いているので
犯人が特定できなくなっています。
しかしながら犯人がワンパターンなのは
少々残念であります。