死者との結婚 (ハヤカワ・ミステリ文庫 9-3)

  • 早川書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150705534

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  • 最初、若い夫婦が出てきてある男を撃ったのが相手かも、という葛藤の描写。一転、男に捨てられた貧しい女性が乗った列車で出会った新婚の金持ちの夫婦、そこに列車事故があり・・洗面所で指輪を一時預かったことで貧しい女は金持ちの妻に取り違えられる。偽りの身分がばれるかではらはら。読み終わるとくたくた。

    「黒衣の花嫁」「死者とのランデブー」では最後が不幸かどうかにはかかわらず、事件は終わったとすっきり感があったが、これは終わっていない。最初と最後でどらが殺したのか葛藤のおなじ描写がある。

    実家がアメリカの実業家の家の男。パリで結婚したが、妻の写真は送ってなかった。実家に妻をつれて帰るというその列車が事故を起こし二人は死んでしまう。たまたま乗り合わせた貧しい女は助かり、預かった指輪から新婚の妻と間違われ一人男の実家へと向かう。そこには男の弟がいた・・ 恋愛物語ともとれる。ちょっと人の輪がうまくつながりすぎ? でもどうなるか、ぐいぐいひっぱられてしまう。

    途中戻って読むと、殺すためにとった銃の弾倉は6つだが弾丸は5つだった、とある。・・となると最初に撃ったのは・・ 


    1948発表
    1976.11.15発行 1996.10.31第6刷 図書館

  • あぁまた一気してしまった。ウィリアムアイリッシュはサスペンス小説の巨匠なのだが、私は最も好きな恋愛小説家は誰かと問われればアイリッシュと答える。彼の描く男女はいつも甘く切ない青春ど真ん中なのだ。そういう面で一番は暁の死線。幻の女も言うまでもない。殺人現場というドキドキのシチュエーション、揺れる心理、言えない秘密、逃げるふたり、それらは恋愛を引き起こすきっかけでしかない。まだ読んでなかった『死者との結婚』を読む。ニューヨーク行きの列車に一人乗った身重の貧しいヘレンは博打打ちの夫に捨てられ今後の不安に打ちひしがれていた。彼女にヒューとパトリスという婚約中の裕福なカップルが優しく声をかけてくれる。しかし列車転覆の大事故。ヘレンは病院のベッドで目を覚ました。そこから彼女の運命は一変する。アイリッシュは本当に魅力的な女性を描く。少し残念なのはラストで話をループさせたこと、そんな小細工はいらない。恋するふたりはすべてを投げ打ってでも運命を打ち破り明日への希望へ向かわねばいけないものなのだから。

  • 昔の話とは思えない
    終わり方もおしゃれ
    好きですねえ

  • 「幻の女」が面白かったので、他の本を、って、もう「幻の女」を覚えちゃいないんだが。結局スティーブを殺したのは誰なんだ?! 本当にただの内輪もめというか、いかさま仲間に殺されたんだろうか。あの優しい母がどうして最初の遺言だけじゃないくて2通目も用意したんだろう。そんな真実は誰も求めちゃいない。本当にパトリスとビルは別れてしまうのか。気の毒に。結局疑心暗鬼になっちゃうってことなんだろうな。どうして真実を言ってくれないんだ!信用してないのか!って。

  • 2通目の遺書の意図が?だが。

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