大穴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-2 競馬シリーズ)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150707026

感想・レビュー・書評

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  • シッド・ハレーに共感できたらシリーズ読みきらないと!

  • 元騎手シッド・ハレーが
    探偵として
    悪に屈せず立ち向かう姿がカッコイイ
    基本的には競馬シリーズは「興奮」とかと
    同じで、耐えて闘う感じがいいです。
    あと、ドライな空気感と
    冒頭一行目の格好良さはシビれたぜ。
    (児玉口調)

  • 15年ぶりに再読。
    勇気、知性、忍耐、正義…シッド・ハレーです。素晴らしい。
    競馬初心者だった初読時には気づかなかった競馬の奥深さも味わえたので、再読して良かった。

    菊池光氏の翻訳もやっぱりいい。ところどころでスペンサーを思い出してしまったりして。

  • 軽快で読みやすく、捻りが効いている、そしてそこはかとなく漂う哀愁…好きなタイプ小説だ。ロバートBパーカーで慣れ親しんだ、「菊池 光」さんの訳のせいもあるかもしれない。初ディック・フランシス、流石である。

  • 時間があれば。

  • 憧れの児玉清さんが、大好きと言っていたから、
    それがきっかけで読んだディック・フランシス。

    それが無かったら絶対手に取らなかったから
    児玉さんには本当に感謝。

    でも初フランシスの「興奮」を読んで、
    急いでこの「大穴」を買ってから、
    もう三年以上も経っていることの不思議よ…。
    (本棚で寝かせすぎ)

    でも、通勤時に読む本を朝迷って、
    「たまにはこんなのも良いか~」と持って出て、
    あっという間にのめり込んだ。

    主人公シッド・ハレーは一流の騎手だったが、
    レース中の事故で手を負傷し引退。

    その後、ある探偵社に妻の父親のコネで入り、
    やる気のない日々を過ごしていたが…

    主人公シッド・ハレーのかっこよさもさることながら、
    探偵社のお仲間それぞれが魅力的。

    都筑道夫先生に
    密室殺人などの「完全犯罪」と言うのは逆に
    実際にはあり得ないおかしなもの、
    もし殺人をおかすなら、
    事故や偶然に見せかけるはず、と言うことを
    教わり、「確かに、確かに!そうだ、ほんとにそうだ!」と
    大いに納得しながら、
    一方、ホームズなどに登場する所謂「完全犯罪」が
    最高と信じていた自分は手もつかずに後ろに倒れそうになった。

    今回の偶然に見せかけたある事件、
    読みながら、
    「これ、これです!
    これがほんとに世にあるリアルな犯罪の姿です!!」と
    一人興奮状態。
    (あなた以外はみんなそれをわかっているんだよ、と言われそう)

    終盤の頃、ハレーさんの命が…のところで、
    読むのをやめることが出来ず、
    「わたしが見捨てる訳にいかない!」と鼻息荒く、
    夜も更けに更けてしまいましたが読了!

    死なないのはわかっているの、だって続編があるから~
    でもそれがあるのにもかかわらず、
    と言うかそれを心の支えにしないと耐えられないほどの、
    ドキドキしてやめられない、このストーリー展開の
    素晴らしさ。

    この時のね、ある人の機転が最高!

    また、ハレーさんが「興奮」の主人公ロークさんと同じく
    自分の弱みを隠さないところ、が素敵よ!

    はやく「利腕」を読むのだ、わたし!

  • なにこれ面白い!
    こんな読みやすい翻訳初めて
    海の向こうのユーモアがしっかり面白いってすごい事だと思う。
    最近競馬で勝てないので、本の中でだけでも競馬に触れて、スッキリしようという、僕の糞みたいな欲求は充分満たされました。

  • 栄光と挫折を経験し、仲間と、そして時に1人で巨悪に立ち向かうシッド・ハレーが格好良い!決して強いばかりでない彼の内面が描かれるときには、深い共感を感じました。

  • 私が初めてディック・フランシスの作品に触れた記念すべき一冊。
    冒頭、腹を撃たれている主人公が目を覚ます場面からぐいぐい話に引き込まれ、寝る間も惜しんで最後まで貪り読んだ。

    とにかく、主人公シッド・ハレーの内面の描写が秀逸なのである。
    ストイックな不屈のヒーローではあるのだが、後ろ向きな感情の生々しい描写によって生身の人間以上の人間臭さを与えられている。
    例えば、
    競馬レース中の事故で失った左手の機能とチャンピオン騎手人生に対する執着や、人生への絶望・無気力。五体満足でない自分自身に対する恥辱の念。執拗に自分へ危害を加えようとする黒幕への恐怖…など。
    周囲の人々との関わりの中で少しずつ魂の苦しみから解放され、深淵から這い上がり敵に立ち向かっていくハレーの姿に胸が熱くなった。

    著者ディック・フランシス自身がハレーと同じく元障害競馬のチャンピオン騎手だったのだが、元々ミステリー作家が本業だったのではと思うほどの巧みな筆致とプロットに驚かされる。
    後に米英の2大ミステリー賞を獲得することになる才能の片鱗をこの作品でも存分に味わえるので、競馬シリーズと聞いて敬遠している人にもぜひおすすめしたい。

  • 日本的老公务员成为公共设施的管理员。英国的军队的将校成为跑马场的管理员?

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