メランコリー・ベイビー (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 1-37 サニー・ランドル・シリーズ)
- 早川書房 (2005年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150756871
感想・レビュー・書評
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愛犬ロージーの動きってのがたびたび描かれていて、それが殺伐として物憂げな物語にコミカルで温かみのある印象を与えている。「どんな雲にも切れ目がある。そこから陽が射すのを待てばいい。ぼくがキスで涙を拭ってあげるから、笑っておくれ。笑ってくれなきゃ、僕まで悲しくなってしまうじゃないか」という《My Melancholy Baby》の歌詞を、ロージーみたいな動物にではなく人間に、それも愛する男に囁いてほしいんだねサニー・ランドル。
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2004年発表
原題:Melancholy Baby -
探偵自身のプライベートな話題と、探偵が捜査する事件の内容が、特に探偵の内的な部分でクロスしていく話は珍しくない。ありふれていると言っていい。でも、その中でも成功している方じゃないかと思う。いかにも男性が書いたというふうに、あっさりしているのがいいのかもしれない。ただ、ちょこっとスペンサー的な、「男性的なもの」への賛美(一応保留付きとはいえ)が匂うあたりも、実はほほえましい。
スーザンが、主人公のセラピストとして登場する。これは意外だったけど、落ち着いていて違和感がない。物語にしっとりとして落ち着きをもたらしているような感じがして、成功だと思う。できの悪いゲスト出演のような感じはしない。
物語の展開は、相変わらず単純で安易。ただただ、味方側の登場人物だけがひたすら魅力的。それが楽しくて読んでいるのだけど。
2006/12/4 -
09/8/25
6○ドクター・メルヴィン:前作『束縛』を参照。 -
スーザンの登場によりなんとか読めた。離婚した旦那との関係が4冊目になってくるともういい・・・って思ってしまうのはダメですか?
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スペンサーでおなじみの、あのパーカーの作品
サニー・ランドルが主人公の4作目
ちょっと”うじうじ”したセリフが大目だったけど
そこがリアルな感じでいいのかな?
パーカーのシリーズに登場するスーザンが登場したり
して、いっとき日本のドラマではやった、スピンオフ作品
のスペンサー版って感じもして、楽しめました
スペンサー好きの人もどーぞお試し