死の味〔新版〕 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫 シ 1-19)

  • 早川書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150766191

感想・レビュー・書評

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  • 2023/6/2読了。全てにディテイルにこだわった作品。いかにも英国の推理作家だ。と言うよりもP・D・ジェイムズならわでのせいか。最近の中では読み上げて満足な一作。下巻にいたり登場人物の性格やそれぞれの関わり合いがわかってくると
    何とも言えない解放感に浸ることが出来た。

  • 長くて重くて共感出来ない

  • 犯人がわかってからもドキドキする。
    全員が救われるわけではないし、
    敵キャラがみんなやっつけられるわけでもない。
    スッキリしたい気分だったので、そこだけ物足りなかった。

  • この全てにおける重厚さ
    本邦において誰か匹敵する作家はいるだろうかと考えてみるが、残念ながら思い当たらない。
    様々な人生を追体験するような、読後に疲労さえ覚えるこの感覚こそを、読書の醍醐味と呼びたい。

  • 後半の犯人がわかってからはかなりスリリングな展開で、ドキドキしながら読みました。

    ダレンとウォートン嬢は、冒頭からのお付き合いだったので個人的にもっともっと幸せになってほしかったのですが、すごくリアルな終わりかただなと思いました。

  • 教会で発見された政治家と浮浪者の遺体。政治家が浮浪者を殺した後に自殺したのか、2人とも殺されたのか。捜査にあたるダルグリッシュ警視と部下たちは政治家の家族や関係者たちから順番に話を聞き、何が起きたのかを解明しようとする。
    登場人物が多くそれぞれの思惑が丁寧に描かれて誰もが怪しく思える。そもそも被害者の政治家自身も一体何を考えてたのか曖昧なままだし、犯人が分かってからも謎のままの事柄もある。捜査側のダルグリッシュや部下たちも仕事だけで生きてるわけでもなく、考え方も二転三転している。
    事件の真相自体は、みんなの話を聞いてるうちに転がり込んできた決定的な証拠によって明らかになるが、そこにカタルシスはない。欲や野望や嫉妬や愛に翻弄されながら生きていくしかない、人の業をつきつけられた思いだ。

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