パズルレディと赤いニシン (ハヤカワ・ミステリ文庫 ホ 4-14)

  • 早川書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150778149

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  • パズルレディシリーズ第二段。
    酔っ払いどころかアル中じゃないかと思うほどのん兵衛のコーラ・フェルトンと、その姪っ子のシェリー・カーターが小さな田舎町で繰り広げるどたばたコメディミステリー。
    パズルを解く楽しみもある一冊。
    どたばたながらも、お金持ちの老女の寂しくも毅然とした(と最後に分かる)人生を、ひとつのパズルを通して描ききるあたり、さすがです。

    どちらにしろほんのりのんびりなシリーズを書かせると、この作者うまいです。

  • 酒、煙草、ブリッジ、そしてミステリを愛する“パズルレディ”ことコーラは、新聞にパズル連載を持つ有名人。ある日、町いちばんのお金持ちであるエマが死に、遺言状には、エマの遺したパズルを解いた者に莫大な遺産を譲り、その審判をコーラに委ねると書いてあった。だが、相続候補者のひとりの他殺体が発見され、コーラはパズルと殺人、双方の謎解きに挑戦することに! 特別付録に日本版パズルが付いたシリーズ第2弾。

    パーネル・ホールの「パズルレディ」シリーズ第2作です。積読期間は10年9ヵ月、これが最古の本と信じよう・・・。パズルレディとして有名なコーラは実は全然パズルなんてできなくて、本物のパズルレディは頭脳明晰な姪のシェリー。でも、コーラは推理は大好きで事件が起こればワクワクしてしまうパワフルなおばちゃま。コーラとシェリーの名コンビの掛け合いは、他の数多の探偵コンビにも引けを取らない面白さです。実際にクロスワードパズルを解きながら物語が進んでいくので、読者としても一体感がある・・・のがすでに作者の罠! 単純なクロスワードで終わらないのがパーネル・ホールたる所以であり、本作でもその手腕がいかんなく発揮されています。500ページの大作ですが、パーネル・ホールの文章はあいかわらず読みやすく、あっという間に読み終えました。

  • パズルレディの2作目。
    新聞にクロスワードパズルを載せている有名人、コーラ・フェルトン。
    にこやかで品の良い白髪、ガーデニングが趣味とは表看板、実はクロスワードパズルを作っているのは姪のシェリー。コーラはというと酒と煙草とブリッジとミステリが大好きで、5回の結婚歴のある元気なおばちゃま。
    内気で真面目なシェリーとは名コンビで、今日も事件の解決に乗り出します。
    町一番の大金持ちの老婦人が亡くなり、奇妙な遺言が発表されます。親族のうち最初にパズルを解いた者に遺産を残し、その判定はパズルレディにゆだねるというのです。
    いがみ合う親族の先を越してパズルを解いていかなければならないコーラは実はパズルが苦手。
    ところが殺人事件が起こって俄然張り切りだします。
    姪のシェリーと記者アーロンとの仲も微妙に進展の期待?
    日本版のパズルもついていて、遊び心のあるユーモラス(少しだけブラックユーモア?)な作品です。

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