- Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150778163
感想・レビュー・書評
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今回はいつもは後ろで支えている(?)だけの奥さんのアリスが出ずっぱりです。更にはB&Bで一緒になったオバサン連中にも囲まれて、スタンリーはいつもよりタジタジ(笑)。
出てくる警官は、旅先だけにいつもの相方・マコーリフでは有りませんが、同じような雰囲気でスタンリーを弄ります。そうそう、何か足らないと思ったら、雇い主の弁護士・ローゼンバークが名前すら登場しなかった(ちょっと寂しい)。
今回はややミステリー傾向が高いかな。それと、最後にスタンリーが格好良すぎです。
ユーモアとしては・・・・やっぱり少し落ちてきたかな。ニヤとかニタくらいで、ドカッ(というよりガクッか)と来るところが少ないような気がします。
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【ネタバレ注意】・・・ミステリーとして読まれる方は見ないでね
最初の殺人には重大な欠陥があります。状況は
ラースはクリスティーンの殺害を意図し、その容疑者に仕立てるために、クリスティーンの殺害動機を持つフローレンスと同じホテルに泊まる。そして、
1)ラースとクリスティーンがボックス席で食事をしている
2)ラースが立ち去る
3)フローレンスがボックス席の近くを通りかかる
4)メイドがクリスティーンが死んでいるのを発見。
この場合、3の行為があったために、警察はフローレンスの取調べを行うのですが、もしフローレンスが席を立たなければ(実際、フローレンスはスタンリー達と同席で食事中であり、席を立つ必要はなかった)衆人環視の元に鉄壁の無実の証明が出来る。それに対してラースは何も手を打つ事無く、単純に立ち去っている。普通はそんな事をしないでしょう。フローレンスが無実である証明が出来ないタイミングで、クリスティーンの殺害を行うはずですよね。
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B&Bっぽいホテルに泊まって、ご近所をハイキングするというアメリカならでの休暇中に、若い美人の北欧系の女性が目の前に現われ、ちょっとときめいていると、その娘が誰かに…<BR>
ハイキングの途中で休憩していると、「いつまで休んでいるわけ」と言われたのに、美女が目の前を通ったので、さてとと立ち上がると、「誰にいいとこを見せようというわけ」と妻のアリスに言われる。何をやっても、アリスには口で負けてしまう。そんなやり取りが面白い。
2005.3.19読了