- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150784034
感想・レビュー・書評
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競馬で1日を潰したサムスンのオフィスに1人の男が訪ねてきた。ウィルソンと名乗るその男は自分の代わりにバーソロミューと言う男に「脚本から手を引いてくれ」と伝えて欲しいと頼むが……シリーズ3作目→
関係者が皆驚くほど隠し嘘をついて逃げ回る話。アルバート・サムスンが振り回されまくっていて可哀想になる。
依頼人たちは大事なことは一切明かさないし、相手側に会いに行くと全く話が違う。しかも、どんどん話が変わっていって、最後には全く別の事件に……笑
これは大変。探偵家業は楽じゃない→
ただ、読後感は良い。爽やか。なるほどね、そう落ち着くのか。
新版で出ている「沈黙のセールスマン」の冒頭の二千万の話が出てくるのにニヤニヤ。
サムスンもなんだかんだで経験値上げてるんだよなぁ、とか思ったり。
人間関係がややこしいけど、事件として見るとシンプルなお話(だと思う)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あの男にこれ以上追い回されたくないの―メラニーと名乗る女性は訴えた。偏執的な夫との生活に耐えかねて逃げだしたものの、夫は執拗に追ってくるというのだ。いまは夫の影に怯えながら、昔の恋人とともに息をひそめて暮らしているという。悲痛な訴えに心を動かされ、わたしは協力を約束した。が、やがて、彼女に殺人容疑がかかっていることが判明し…。知性派探偵サムスンの人情味溢れる活躍を描く人気シリーズ第三弾。
おそらく28年ぶりの再読。サムスンがデパートで歩き回るのが好きだというエピソードは、この作品で出てくることが判明。 -
いつも殺人はほぼないので、静かに読めます。