- Amazon.co.jp ・本 (575ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151102035
感想・レビュー・書評
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自分がそこにいるように、辛い場面では自分も辛くなるようなリアルさがある。だから皆の成長が自分のことのように嬉しい。表面の行動ではなく、その奥の気持ちに答えているようにすると、人は変わるのかも。とても難しいけれど。
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感想
生徒と教育者の協力。上からの教育は行われない。苦労を共有し乗り越える方法を考える。誰かと生活したことが無い子に。優しさをおすそ分け。 -
やっと読み終わった。「シーラ」「タイガー」の連作に比べると多少トピックが点々としていて、特に著者トリイ自身の精神的に不安定な側面がわりと赤裸々に語られてるのが印象的だった。
客体としての子供を語るだけじゃなく、語り手である自分のことをも語る、というその姿勢がいいのか悪いのか。そして、自身がこんなに不安定でありながら、問題を抱えた子供たちと深く関わり続けるということ自体に、依存的な側面は本当にないんだろうか、とか多少の疑いも抱きながら読んでいった。
でも、最終的に納得感はあって終わったな。もやもやした読後感を残すということはなかった。
自身が不安定である。確固たる方法論はない。ただ常に飽かず模索している。私生活もしばしば迷走して、一喜一憂している。そんなトリイ・ヘイデンだからこそ、たぶん子供たちも心を開くことができるんだろうと思う。
翻訳者によるあとがきも印象的だった。ピジネスパートナーとしてだけじゃなく、信じ合える友人同士としてつながり合えることの尊さ。ただひたすらにうらやましかった。 -
よこちゃん
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初めから終わりまですごくひきこまれた。登場人物一人一人の ” その後 ” が気になる。傑作。
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よその子。だ。確かに。
この本にはシーラは出てこない。努力したから報われるなんてこともない。けれども、そこには力強く生きている人がいる。 -
(推薦者コメント)
『シーラという子』『タイガーと呼ばれた子』『檻のなかの子』などが所蔵されているのに、これは入っていなかったため推薦。教育現場の辛くとも優しいノンフィクション。教育学部の人には是非読んで欲しい、絶対に何か得るものがあると思う。 -
トリイ・ヘイデン集3作目
やっぱりトリイの人間性がいい。悲しいことも多いけど、愛があるところだと少しずつでも人間は成長するんだなと改めてて思った。