スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151300011

感想・レビュー・書評

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  • これが彼のアガサ・クリスティの処女作
    「スタイズ荘の怪事件」!
    お手並み拝見な心持ちで手に取ってみたけれど、流石のクリスティなのでした。
    これで、これで処女作なのか、凄まじい!笑

    期待した通り、鮮やかに裏切ってくれるというか…答え合わせ感覚で読み直したら、ヒントは其処此処に巧妙に散りばめられているのだけれど、ヘイスティングズよろしく赤子の手を捻るようにのされちゃうというか!
    事件解決後の流れなんかもクリスティだな〜って感じで満足、満足。

  • ミステリの女王アガサ・クリスティーのデビュー作。また、のちの〈名探偵ポアロ〉シリーズの最初の作品。

    タイトル通り、スタイルズ荘で起きた事件の謎解き・犯人探しミステリ。そのため地理的な範囲も広くなく、登場人物たちも個性的で覚えやすくて、とても読みやすい作品でした。しかし、犯人の特定は、普段ミステリをあまり読まないためか、見事にハズレました。推理に関しては難しかったですね。

    なお、ポアロの「…どうだっていいことなど、なにひとつないんです」「…もっとも単純な説明が、いつでもたいてい当たっているんです」「…もし、ある事実が推理と一致しなかったら、そのときはその推理を捨てることです」というセリフが好き。

    あと、シェイクスピア『ハムレット』をパロったヘイスティングズとの掛け合いも良かったです。

  • ストリキニーネと臭化カリウムの件は途中で情報出てないような

  • 面白かったです。
    あっという間に読み進めてしまいました。

    クリスティのデビュー作で、ポアロシリーズの一作目にふさわしいお話でした。

  • 『カーテン』を読むにあたって
    はじまりの物語を再読しておくことに。

    そうそう…たまたまスタイルズ荘の女主人が
    ベルギーからの亡命者を保護していたため
    村にポアロさんが滞在していたのでしたね。
    その女主人が不審な死を遂げ
    ヘイスティングズが調査を
    ポアロさんに依頼したのがきっかけ。

    最初の長編からもう「定番」ができてる。
    物質的な証拠集めもするけど
    関係者の話に隠されたものを重視。
    同じように聞いているはずの
    ヘイスティングズ(と我々)は気がつかず
    灰色の脳細胞が反応する箇所がある。
    でも、そのヘイスティングズが発した
    一見意味のない言葉が
    最後のピースをあぶり出す。

    これぞ、ワトソン役の真骨頂〜。
    やっぱりこのコンビが落ち着くと再確認。

  • アガサ・クリスティが初めて書いた記念すべき探偵小説。

    一番怪しくないと思った人が犯人でした…。
    そこかしこに伏線がちりばめられていたのに…。

    スタイルズ荘の人々の様々な証言や物証から、パズルのピースを組み合わせていくように、ひとつの真実を導き出す過程はお見事すぎて、ため息が出ます。

  • 記念すべき名探偵ポアロのデビュー作

    明らかに怪しい金持ち老婆の20歳年下の新しい旦那。
    途中までは、新旦那が犯人だと思われていたが、、、まさかの大どんでん返し。
    このパターンはまさか想像つかなかった!
    一度捕まり無罪釈放となれば、同じ刑罰では二度と捕まえられない。
    当時はこんなことがあったのね(今でもそうなのか?)

  • ポアロシリーズを順番に読み返そうと思い立って最初の一冊目。最初に読んだのは中学生の時、10年くらい前だからトリックも犯人も全然覚えてなかった。自身の薬学の知識をトリックに活かしてて毎回複雑で面白いんだよな〜

    ミスハワードの怪しさはなんとなく感じてたけど、まさかの時差トリックだった。進んで裁判にかけられようとして無罪から自由を得ようとしてたイングルソープ氏も狡猾。
    愛ゆえに大切な人を守る行動が印象的だった。それがポアロの推理を邪魔したのだけどね笑 灰色の脳細胞天才!

  • 良い。

    アガサクリスティーが初めて書いた小説ということで、場面展開が急で理解が追い付かないところや、少し分かり難い表現があったりして躓いてしまう箇所があるが、結果面白かった。


    スタイルズ荘の女主人が毒殺された。
    その事件に乗り出したのは、探偵ポワロとその助手ヘイステイングス。
    2人は事件の謎を追うが、そこには複雑に絡み合った背景があり・・・、というお決まりの流れなんだが、これが良い。


    物語が進むにつれ、様々な疑問が浮かんでくるわけだが、その疑問に読者は右往左往させられ、好奇心を揺さぶられる。

    加えてその事件の真相に、助手より一歩も二歩も(時には数十歩も)近づいているはずの探偵が、断片的で思わせぶりなことを言うため、さらに右往左往させられ大きなストレスがかかる。

    探偵と助手という関係が効果的に生かされている物語だなと思った。


    そして最後にはそのストレスを一気に薙ぎ払う謎解きパートがあり、物語はすっきりと解決する。大団円。最高。

  • アガサ・クリスティーのデビュー作。

    いやー、こんなに入り組んでいるとは!
    読み終えて、驚きました。
    色んな要素が絡み合ってて、真犯人たちが見えづらくなっていたんだな。
    犯人はまさかの2人でした…。
    最初シンシアが怪しいと思っていて、その後メアリ、いやバウアスタイン博士が怪しいかな?と思っていたのに。
    おもしろかったー!
    アガサ・クリスティーにすっかりハマってしまいました(笑)

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