ブルー・ドレスの女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 モ 2-1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151702518

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  • 第二次大戦後間もないロサンゼルスの工場で働く貧しい黒人イージー。仕事をクビになり大切な持ち家のローンに困った彼は、怪しげな白人からの人探しを受けることにする。ダフネという白人女性だが、黒人社会のどこかに潜んでいるらしい。伝手を頼って聞いて回るうちに、殺人事件が起きイージーも危機に陥る。
    黒人差別が酷い時代に、彼らは独自の文化、社会を大事にしながら自分たちを守ろうとしている。ジャズが流れる酒場やそこに集う酔っ払いたちの描写がとても生き生きとしている。次々と男を誘惑するダフネの秘密は、とても悲しい。余韻が残る秀作だと思う。

  • 1940年代のロサンゼルス。失業中のイージーは酒場に出入りしていた美しい白人女性ダフネを探す仕事を引き受ける。黒人社会を背景にジャズが聞こえてくるようなクールなミステリ。ダフネの過去が明らかになり、ドキドキハラハラ二転三転の展開。デンゼルワシントンで映画化もされた言うまでもない傑作。

  • みどりとあお。
    黒人の何でも屋。
    裏切られたり、信用して助けられたり、
    心地よいハードボイルドだ。

  • ロサンゼルス、アメリカなどを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

1952年生まれ。アメリカ合衆国在住の小説家。
1990年、「イージー・ローリンズ」シリーズ第一作となる『ブルー・ドレスの女』でエドガー賞などを受賞、映画化される。以後、色をタイトルにした『赤い罠』『ホワイト・バタフライ』『ブラック・ベティ』『イエロードッグ・ブルース』(以上、いずれも坂本憲一訳、早川書房)をはじめ多数の小説を発表。
評論に『放たれた火炎のあとで』(藤永康政訳、ブルースインターアクションズ)などがある。

「2023年 『アントピア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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