著者略歴 (ハヤカワ・ミステリ文庫 コ 11-1)

  • 早川書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151759017

感想・レビュー・書評

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  • 交通事故で下宿シェア相手の友達が書いた小説の原稿を、自分の作品として世に出してしまった主人公の身の回りに起こる事件を描いたスリラーサスペンス。一言でいうとそういう小説なんだが、俺の思っていたのとちょっと違って、主人公のメンタルにダークな部分が非常に希薄。小市民で意志薄弱でお人よし…自分の身にだってこういうことは起こり得るよという、共感が沸きやすい設定なので、読んでいてもハラハラドキドキ感がたまらない。

    共感性羞恥がキツい俺としては、この作品の読みどころ=しんどいところ、みたいな部分もあったので読了には時間と体力が想像以上に必要だったけど、それも含めてオモロい小説。小説は小説、と割り切って楽しめる人には手ごろな娯楽小説だと思う。

    (超ネタバレ注意)
    スゲーと思ったのは、ラスト近くこの本全体を通して仕掛けてある、某伏線回収シーン。日常生活にちょいちょい潜んでいる、誰でもがはずみで落ちてしまいそうな誘惑、乗ってしまうとエラいめに合うよ。という教訓が込められる方向に話は進むと思っていたが、あれっと思う間にちょっと趣向の違う方向でハッピーエンド。

    物語のメインテーマを読み違えさせる系のトリックは初めての体験で、落とし穴の中で大笑いする芸人のように、「こういう引っかけ方ありなんや」とムッサ楽しめた。

  • あまり期待していなかったが意外と面白かった。ストーリーの運びがスリリングでグイグイ引き込まれた。終わり方も良かった。

  • 作家になることを夢見る青年キャルは、ある日ルームメートが書いた原稿を盗み読んでショックを受けた。自分をモデルに書かれたそれが、紛れもない傑作だったからだ。だが、書いた本人が事故で死に、キャルはそれを自分の作品と偽り発表してしまう。一躍ベストセラー作家となって夢を叶えたキャル。ところが、盗作の事実を知る脅迫者が現れた時、彼の生活は足下から崩れ、転落の人生が始まった―比類なき傑作スリラー。

  • これも映画化したら面白そう…と思ったらドリームワークスが製作権を獲得してるとか。作者は雑誌記者でノンフィクションでは賞を獲得している第一人者。それ故か主人公の人間としての弱さ、ちょっとした出来心で人生が二転三転、転落していく様に現実味があって理解でき、軽妙な文章とともに引き込まれた。

  • ストーリーは確かに面白い。<br>
    文章も読みやすい。<br>
    タイトルもオシャレ。<br>
    でも、キャラクターに魅力がない、感情移入できない、エンディングに納得がいかない、では駄作では?

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