- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151767074
感想・レビュー・書評
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ジョン・ハート『終わりなき道 上』ハヤカワ文庫。
なかなかハードな内容の警察小説。上巻を読み終えたが、結末は全く予想出来ない。少しずつ明らかになる真実……いずれも驚愕の真実ばかりで、読んでいて無意識のうちに眉間に皺が寄っているのが分かる。予想も出来ない展開は非常に面白いのだが、主人公を始めとする登場人物の境遇が余りにも悲惨で、陰鬱な気持ちになっていく。
少女監禁犯に18発もの銃弾を浴びせ、拷問の挙げ句に殺害した女性刑事のエリザベス・フランシス・ブラックは激しい批判にさらされ、四面楚歌の状態にあった。同じ頃、エリザベスが尊敬していた元警察官のエイドリアン・ウォールが13年間の収監を経て仮釈放される。エイドリアンの犯した罪は殺人だった……詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「キングの死」と同じ作者だったので。
女性殺害の罪で服役していた男性元警察官が
仮出所すると、再び女性が殺害される。
元同僚の女性警察官は彼の無実を信じようとするが、
自分も少女監禁犯を射殺したことを問題視されていた。
監禁された少女、殺害された女性の息子の
二人の被害者も彼女を信じようとしてた…。
今までの男性の主人公は、
問題と向き合わないことにいらいらするぐらいだったのに、
女性が主人公だと前向き過ぎて、
はらはらするのはどういうことなのか。
過酷な過去に心が痛むのもあって、
最初ちょっと読み進め難かった。
(下巻へ) -
女性刑事が車でさまようところから始まる。
同じころ、犯罪被害者の少年が釈放された犯人への復讐を計画。その犯人は、元刑事で、刑務所で所長や刑務官から攻め抜かれる。
荒んでいく町を背景に、何かに捕らわれた者たちの執念が描かれる。
舞台は出来上がった。下巻での展開を期待する。 -
刑事のエリザベスは、少女監禁犯を拷問の上で射殺したとして、激しい批判にさらされていた。州警察が内部調査に乗り出すが、彼女には真実を明かせない理由があった。同じ頃、元警官のエイドリアンが刑務所から仮釈放された。ある女を殺した罪をみずから認め、服役していたのだ。しかし同僚だったエリザベスは尊敬する彼の潔白を信じていた。エイドリアンは嘘の証言をしたのか?刑務所の外には、彼を待ち受ける銃口が…。
誰もが不幸になっていく救いのない展開。下巻に続く。 -
ちょっと好みに合わなかった感じ。