特捜部Q―知りすぎたマルコ― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫 エ 7-7)
- 早川書房 (2016年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151794575
感想・レビュー・書評
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3月-8。3.5点。
特捜部Q。
アフリカの開発援助にかかわる事件。
外務省役人が殺害され、盗犯一家のマルコが遺体を発見。
事情を知らないマルコに、魔の手が。
マルコのストーリー多し。哀しい生い立ち。
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レビューは下巻にて
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特捜部Qシリーズ5作目。
5作のタイトルを並べてみると、一番面白そうなのが“知りすぎたマルコ”。ハードボイルド感が満々だ。一番面白そうといっても、特捜部Qシリーズは“知りすぎたマルコ”から読んではいけない。助手のアサドとローセの連携が取れた取り調べが本書の山場の一つだが、4作目までに語られるアサドとローセの来歴や個性が、そのシーンに厚みを加えるからだ。
軽犯罪を繰り返す一族グループから抜け出たマルコは更正の道を探っていくが、政府補助金を巡るトラブルに一族グループが関わっていたことから、マルコは複数の組織から追われることになる。マルコは特捜部Qと組織との間を逃げまどうが、カールを中心にした特捜部Qが魅力的な解決へと導いてくれる。
期待を裏切らない1冊だ。 -
2012年発表
原題:Marco Effekten -
本作は「シリーズの中の1作で、最も最近に出た」というモノではあるが、「独立した一作」として実に好い!!