地上最後の刑事 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ウ 24-1)

  • 早川書房
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本棚登録 : 184
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151819513

感想・レビュー・書評

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  • 世界の終わりが迫るこの状況で起こった事件の真実は、無秩序で荒廃してしまったこの現状が影響しており、こんなとき自分ならどうするのか、と考えてしまう。
    実際には小惑星は落ちない(落ちるかもしれない)けれど、現在は世界は戦争、紛争、核の危機にさらされていて、こんな世界がもしかしたらやってくるかもしれない…。

  • 人間は窮地に追い込まれた時にどんな行動をするのだろうか。この小説では地球が半年後に小惑星との衝突で人類が滅びるを想定したミステリーだ。社会秩序が乱れ崩壊していく中で今まで利用してきたものが使えない不便さから希望を失う。「限られた人生の中で精一杯生きること、生きる意味を見出すことの大切さ」だというが、人間の行動は「極限まで」読めない。現実、ウクライナ侵略戦争が世界各国を巻き込む大戦まで拡大したら人々はどんな選択をするだろうか。

  • 地球が消滅するという設定の中での刑事もので面白い。

  • 小惑星衝突による地球滅亡が目前という舞台設定は、伊坂幸太郎氏の「終末のフール」を想起するが、ディストピアSF×ハードボイルドミステリーの融合は中々目新しい。終末的世界観にはおよそ似つかわしくない格式張った新米刑事という主人公のキャラクターも物語をグッと引き立てている。何より、この題材で敢えて地味目の警察小説を描く著者のバランス感覚が兎に角素晴らしい。惜しむらくは、読者を置いて先走り気味の文体に私が乗り切れなかったことだろうか。筋書きがシンプルな分、この特異な設定の鮮度を最後まで保つ難易度は想像に容易い。

  • 地球滅亡のとき、あなたは何をしますか?
    いや、普通に仕事するけど、というわけである。
    いやまぁ、実際どんなもんだろうね。日本だとまた違うのかなぁ。だって仕事辞めたあとにうっかり滅亡しなかったらどうするん、ってなるし。
    いやこの本はそういうネタというより、そんなときの刑事の仕事とは、てなわけで、なんか微妙なパラレルワールド感がね、良いんですよ。主人公のやり方はなんかアメリカの推理小説によく出てくる気がする地道にことを運ぶタイプで、普通と言えなくもないけど、設定の勝ちか。

  • よい。わたしはすき。
    世界の終わりが来るのに、粛々と職務を全うし続けるパレスに好感。抑えた筆致で描かれる地味で地道な淡々とした捜査の、ふとした隙に終末へ向かう世界という設定が浮かび出てくるのがよい。パレス恰好良い。

  • SFみたいなミステリー。

  • ほんとに地上最後の刑事。
    つまりSF要素が入っている。

    ミステリーとSFのどっちが強いのかといわれればミステリー、
    なのにミステリー部分があまりうまく書けていないということもあり、
    地球の将来ばかり気になってしまう。

    三部作だって。
    どーなるのー?!

  • 地上最後の刑事 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 賞をとる小説かな?あんまりすんなり読めなかったのが正直な感想。
    小惑星衝突があっての話だがSF度はほとんどない。では、普通の現代ものの警察小説かというと滅亡までカウントダウンという設定で人物の行動が左右されている。でも携帯電話などがメンテナンスがされないか何かで繋がりにくいのに電力の問題は無さそう。みたいにどうも滅亡までカウントダウンの状況がSF好きにはピンと来ない作品でした。

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