- Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152080325
感想・レビュー・書評
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情緒障害のシーラという子のノンフィクション。
長い間つきあってきて何度もすれ違いながら、やっと本当に心を開いてくれるようになったシーラ。心の病を持つ子供との付き合いは大変だとは思うが、通じ合えた時の喜びは大きいだろうし、その経験は素晴らしいものだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『シーラという子』の続編。何年か後に再会したシーラは、パンクのようなカッコをした少女になっていた。まだまだ癒されていなく、傷ついたままだった。
小さい頃に受けたことが、後々までずっと引き摺ってしまうことが、とても怖く感じる。トリイとの生活で楽しい世界を見てしまった後に、学校の都合とは言え 彼女を元の生活に戻してしまったことによって、昔 母親に捨てられたことと同じ感情を抱いてしまったり。自分が傷つけられるのが怖いから、その前に相手を傷つけたり。大人でも一緒かなあ。 -
『シーラという子』の続編。
前作で筆者さんが繰り返し書かれている通り、虐待を受けて育った少女シーラがとても魅力的。作中で数年が立っているので、前作と比較すると彼女は落ち着いているが、そのぶん彼女の叫びは心をえぐるように響くものになっている。 -
『シーラという子』の続編。
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何を思って何のために書いたの。
ノンフィクションにしたって。
事実の羅列は本じゃないと思う。 -
シーラの続編。いつもながらこの表紙の絵が気持ち悪い。
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シーラが成長してからのお話。
シーラが母親に捨てられたと言う事実に向かい合う場面に心打たれました。
こんなことに立ち向かわなければいけない状況に置かれた子供たち。
そして、それがどんなに辛いことなのか、この本からヒシヒシと伝わってきます。
コロンビアで、ゴミバコに捨てられていた子供とか、
養子にするつもりだった子を、気に入らないからと言う理由で送り返せるシステムとか、
ちょっとビックリしてしまうコトが多かったです。
今の自分って、かなり幸せなんだと、ちょっと辛くなったほど。
色々な現実に立ち向かわなければいけない子供たちがいる。
そして、子供の頃におった心の傷は、そんなに簡単に癒せない。
それがスゴく辛かった。
世界中の子供たちが幸せになれるように、
酷い状況に置かれている子たちが一人でも多く救われますように、
心から祈りつつ、
私も、自分の子や、私の周りにいる子たちに、少しでも幸せを多く注げるようにしていきたいと思います。 -
『シーラという子』の続編的作品。
心についた傷はそんなにすぐには癒えない。 -
アメリカの児童心理学者のトリイ・ヘイデンが語る、
情緒障害児教室、福祉施設特殊学級での教育の場を通じた物語。
子供たちの悲惨な現状には、目を背けたくなりますが、
最後には、人間の強さ、優しさ、希望も感じる結末が! -
7年ぶりに再会したシーラは、オレンジ色の髪をした14歳のパンク少女だった。驚いたことに、かつての楽しかった日々も二人の間の信頼関係もまったく憶えていないという。彼女が少しでも打ち解けてくれるよう、トリイは自分がセラピストを務めるクリニックで夏休みの間、手伝いをしてくれないかと誘う。やがてシーラの口から、幼い頃から受けていた性的虐待の事実が明るみに…。真の癒しを見出すまでのシーラとトリイの葛藤を描く。