バットマン究極の悪 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152081001

作品紹介・あらすじ

ハードボイルドの鬼才が放つ、神話的ヒーローの新たな冒険譚!子どもの性を食いものにする人身売買組織を根絶せんと闇の騎士バットマンは東南アジアの某国に乗り込むが。

感想・レビュー・書評

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  • ヴァクス描くバットマン。ゴッサム・シティでの活躍もカッコイイけど、タイに乗り込んでねぇ!面白かったです。

  • 著者のアンドリュー・ヴァクスは、青少年犯罪・児童虐待専門の弁護士。彼の著書は一貫して児童虐待の告発をテーマにしている。
    本書も同じテーマにそって書かれているが、私としては、バットマンの物語としても秀逸だと思えた。ここには、両親の死に震える幼いブルースの姿があったから。
    ブルース・ウェインという男は、バットマンとしての顔、大富豪でプレイボーイのブルース・ウェインとしての顔、そして、両親の死に直面し傷付いた少年の顔を持っているわけで、この3つ目の顔が、本作ではきちんと描かれているんである。
    そんなブルースを支える執事アルフレッドがまた、なんというスマートさ、なんという愛情深さ!私的にはそれだけでもお腹いっぱい、って感があったり。すまん、志が低くて…
    しかしこのアルフレッドとブルースの関係に著者が示したかったのは、たとえ親ではなくても真の愛情を注ぐことは出来る、そしてそのような愛情がいかに人にとって大切なものなのか、ということなのだろう、な。まあ、こういう解釈はあんまりしない方がいいな。考えるな、感じろ、だよな。

  • 子どもの性を食いものにする人身売買組織を根絶せんと闇の騎士バットマンは東南アジアの某国に乗り込むが。
    ハードボイルドの鬼才アンドリュー・ヴァクスが放つ、神話的ヒーロー・バットマンの新たな冒険譚!

    悪党探偵バーク・シリーズのアンドリュー・ヴァクスがバットマンを描いただけに、アジアの小国ウドンカイに根ざした人身売買組織に潜入して壊滅させるストーリーを、ブルース・ウェインの母親がなぜギャングに殺されたのかの謎解きと共に描いていて、痛快な冒険小説であると共に、世界に救う人身売買組織の実態を描いた社会派小説の傑作です。
    巻末にある人身売買組織の実態についての記載を読んでみると、よりこの小説が描いたメッセージが、伝わると思います。

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