- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152082084
作品紹介・あらすじ
平凡な会社員だったぼくは、タイラーという奇妙な男と出会う。意気投合したぼくらは過激な悪戯を繰り返し、ストリートファイトの愛好会ファイト・クラブを創設したのをきっかけに果てしなくエスカレートする暴力の渦に巻き込まれていった…。期待の新鋭が現代のヴァイオレンスを描く衝撃のデビュー作。
感想・レビュー・書評
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力強く映像的で、無駄を徹底的に削ぎ落とした文体がチャック・パラニュークの武器の一つということ
そして、本作『ファイト・クラブ』は「とにかくぶっ飛んだ小説」
しかし、私にはパラニュークの世界観が少し難しく感じました…
内容については、ファイト・クラブ規則に従って黙っておきます
なぜなら、ファイト・クラブ規則第一条は「ファイト・クラブについて口にしてはならない」だし、
ファイト・クラブ規則第二条は「ファイト・クラブについて口にしてはならない」だから!w
ただし、以下はブク友みんみんさんだけのネタバレレビューですw
(映画と原作でラストが違うらしいということで…)
ぼくは引鉄を引く。
もちろん、引鉄を引いた瞬間、ぼくは死んだ。
同時にタイラーも死んだ。
と、なってました
映画を見ていないので映画と原作の違いはわかりませんが、みんみんさんこのネタバレでわかりますか〜?w -
映画とは結末が違うということを知って、いつかは読みたいと思っていた。
やっとその機会が巡ってきた。
想像していたより、結末以外は大きな違いはなかったが、個人的にはラストはこちらの方が好きかも。
英語版では続編もあるらしいが、なかなか翻訳されないようで残念だ。
また映画版も観たくなっってきた。 -
同じように拳を持っているのに、女に生まれたのがクヤしい
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何年かぶりに映画を観て原作も読みたくなったので読了。
結末以外はほぼ同じ流れだけれど、それゆえこの作品を20世紀に書いた作者の新進気鋭さに感銘を受ける。
相当にヘビーな内容と展開であるのに、ポンポンとテンポの良い書き方で滞りなく読める。素晴らしい筆圧。
逆に原作を読んだからこそ、デイヴィッド・フィンチャー監督の描いた映画でのファイトクラブの凄さもよくわかる。
ただのバイオレンス小説ではないし、バイオレンス映画でも、ない。 -
2016年12月25日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「部活」。
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読みながら何度も、20年前に読みたかったって思った。タイラーや「ぼく」の現実に対する強烈な反発が、他人事のように感じてしまう。自分の生を感じるために難病患者の集まりに参加するとか、分かるけど共感までできないというか。若い時に読み逃して失敗だったな。
でも独特の短くてリズム感のある文体とか、読者を混乱させるばらばらな時系列が徐々に明らかになる展開とか、小説の中身と合致していて良かった。印象に残る作品だと思う。 -
「ぼくらは世界から歴史を吹き飛ばしたかった。」
十代後半、ダグラス・クープランドに軽くかぶれていた。
大して理解出来たわけでなく、何かかっこいいというくらいに過ぎなかったのだけど、奇妙に明るい虚無感には惹かれるものがあった。
映画の「ファイトクラブ」が非常に良かったので、原作はどんなだろうと調べて初めて、この作者もジェネレーションXの一人に数えられていることを知り、更に興味が出て読んでみた。
面白かった!
ジェネレーションXは私よりも少し上の世代なのだけれど、共感出来る感覚のように思う。
わけもわからずクープランドにハマったのも、納得出来る。
「我々は、テレビに育てられ、おかげで百万長者や映画スターやロックスターになると信じこんだ、中立の子どもだ。だが、現実にはそうはなれない。そして我々はその現実をようやく悟ろうとしている」
前半は映画とほぼ同じだけれど、後半はやや異なる。
どちらの展開も私は好み。
文章も訳も良かった。
改訳が最近出たと聞いたので、そちらも読んでみたい。 -
ひさしぶりに再読。
1999年に映画公開だというから、15年は経ってるのかー。
これだけ経っても楽しめる本だった。
「当時はここでこう思ってたっけなー」なんて、考え方も微妙に変わるもんだ。
「星空を見上げれば自分は消える」 自己滅却。
共感できる部分のひとつだけど、彼が辿った軌跡を見ると良いのやら悪いのやら。
自己滅却といえば、主人公の名前が分からないんだなあ小説は。
一人称視点だし、マーラも呼んでないのか。
ぼくは名前ではない。死んで初めて名前をもらう。
これもファイト・クラブの流儀。
カットインの手法を多用しているのも特徴。
一人称形式なのも合わさって、眼前で切り替わるシーンに脳が急には反応できず、
「これはAの話、ここからはB」と切り替えながら読むのだが、それがまた楽しい。
タイラーの職業、映写技師がモチーフなのかもしれない。
(シーンを切ったり貼ったり)
当時はたぶん考えなかったと思うけど、タイラーの教義はテロリストの思考そのものだなあ。
マッチョな考え方って若い時に知るとハマりそうで怖いよ。
ニーチェの超人っていう考え方も、10代で知ってなくて良かったなーと思った。
力を持つ言葉には寄りかかりたくなる時がある。
裏を返せばそれだけ魅力があるということで、
その魅力を書くことができているこの小説はすごい。
wikiを見ると、パラニュークはジェネレーションXの代表的作家としても見られる、とのこと。
ジェネレーションXというと『アメリカン・サイコ』が真っ先に思い浮かぶけど、なるほど同質。
ブログ
http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2014/04/fightclub.html -
男たちは血の臭いと過激な思想で世界をリセットしようとする。
ばい菌と社会と石けんと痛みと自分と。
あとタイラー・ダーテンと。
バランスのとれないはずの場所でバランスを保ってる本。
ファイトクラブのルールその1
このレビューのことは誰にも言ってはいけない。
ファイトクラブのルールその2
このレビューのことは、誰にも言ってはいけない。
演技が上手くて気持ち悪い…、嬉しいのか悲しいのか(^_^;)
演技が上手くて気持ち悪い…、嬉しいのか悲しいのか(^_^;)
もう鳥肌ものですよ(*_*)
もう鳥肌ものですよ(*_*)
また、観てみようかな
まずは演技が上手くて気持ち悪い鳥肌もののノートンからw
また、観てみようかな
まずは演技が上手くて気持ち悪い鳥肌もののノートンからw