- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152085504
感想・レビュー・書評
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最近耳にすることが多くなった「全地球凍結仮説」。この本
は、そのスノーボールアース説がどのように生まれたかを
それに関わった科学者に焦点を当てて紹介している本。
説そのものよりもそれを生み出した、あるいはその説の反対
陣営についた科学者たちの人となりに注目している感じだ。
説の主たる提唱者であるポール・ホフマンが人間として問題
性有り、ということばかりが印象に残り、説の紹介本として
は損をしているような気がする。もっともそこを目指しては
いない本なのかも知れないが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了。スノーボール・アース仮説そのものは知っていたが、それがどのように発見され検証されてきたのかという記録は面白かった。割と新しい概念なのね。そして出てくる人物がみんな強烈すぎて楽しい。
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世界を変えるのは性格の悪い変人!実験できない地質学の特殊性、学問の世界の狭さ、推理と発想、過酷なフィールドワーク。学説がうまれて進化していくさまがリアルでおもしろかった。
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【展示用コメント】
極寒の北極から灼熱の砂漠へある仮説を追求するために
【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2001148968&key=B154510029206690&start=1&srmode=0&srmode=0# -
少なくとも過去二度、地球は破滅的な全凍結の時代を過ごして来たという、全地球凍結説とそれを証明しようとする、あるいはありえないと否定材料を集める地質学者達の攻防。
全地球凍結ははたして本当にあったのか、なぜそんなことが起きたのか、そして一度凍結してしまえば再び氷が止めることなどないと否定された後なぜ我々がこうして存在しているのか、そして解凍後に起きたカンブリア紀の爆発的生命進化との因果。
莫大な圧力でねじまげられた岩石から、証拠をひとつひとつ積み上げていく様は推理小説のようにスリリング。
バージェス頁岩の生物化石について書かれたワンダフル・ライフも併せて読むとより理解が深まる。
大変興味深く、引き込まれる良書。 -
ポプュラーサイエンスにしても、ゆる過ぎる。
これでは旅行記。旅行パートが多すぎて、本筋の流れがぼける。半分のページ数で良い。 -
内容(「BOOK」データベースより)
科学界で大論争を巻き起こしている“スノーボール・アース”。この地球史上最大の事件をめぐり、科学者たちが繰り広げる白熱の探究ドラマを再現する。5億数千万年前に起こった、多細胞生物の爆発的な進化(カンブリア紀の大爆発)は何によってもたらされたのか?これに答えるのが、スノーボール・アース=全地球凍結仮説である。かつて途方もなく厚い氷が、赤道付近も含めて全面的に地球を覆っていたことを主張するこの仮説は、ウェーゲナーの「大陸移動説」にも匹敵する革命的なものなのだ。学界のカリスマ、ポール・ホフマンをはじめとして、個性豊かな地質学者たちが、アフリカの砂漠から北極圏まで地球を縦横無尽に探り、全地球凍結の証拠を積み上げていく。そしてその過程を通じ、飛躍的な生物進化の謎が、ついに解明される―オリヴァー・サックス、リチャード・フォーティ、サイモン・シンから絶賛を浴びた注目のサイエンス・ノンフィクション。